懐かしい山

仕事終わりに、子どもの頃ほんとによく遊んだ山に行った。

クモの巣いっぱい身体にくっつけながら、短時間だけど走った。

足首捻らないように慎重に。

道を覚えていた。生えている木の形も覚えていた。山が身体に染み込んでいる感覚。

ここではアレをしたなぁ、これをしたなぁなんて思い出しながら走った。

日がだいぶん傾いたので、途中で引き返すことにした。

樹々の間からの夕日を綺麗に感じて、この感覚を共有したい!って思ったけど、そうしたらダメなような気がして、そしてできなさそうな気がして、体は動くけど、心はなんだか抜け殻のような感じだった。

帰る時間も忘れて、ただ山にいたあの時に戻ってみたい。

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