東海自然歩道トレイルマラニック1日目昼の部

なるべく1ヶ月に1トレイルレースと決めており、6月末か7月のレースを探していたところ、泊まりありのミニステージレースが開催されることを知りました。

それが東海自然歩道トレイルマラニックでした。

オフィシャルHPを見るとエントリークラス向きで、車で片道3時間程の場所で開催されており、予定も空いていたので、TJAR2022への第一歩と思い エントリーしました。寝袋とテントを持たないティピー泊の部と、全部背負うテントの部があり、迷うことなくテントの部を選びました。

交通手段は電車がオススメとありましたが、スタート(犬山)とゴール(定光寺)が異なる場所であり、スタートの犬山に車を停めた場合ゴール後2時間以上、電車に乗り、それも都会の名古屋に立ち寄り戻らなければなりません。

おじさんが、臭い服とカバンで電車は迷惑だと思ったので、車で行くことにしました。

その方が交通費もかかりませんでした。

駐車場は、高速インターから近く、名古屋駅からなるべく会場のある北に離れており、かつ名鉄と、JRの交差する辺りを地図で探した結果、名鉄味美駅近くにしました。

駅近くの営業駐車場は高いので、初めてアキッパというサービスを利用しました。2日間で駐車料680円と格安でした。安全面で少し不安でしたが、人通りのありそうなところだったので利用してみました。

アパートの空き駐車場でした。

家を出たのは予定から1時間遅れの5時くらいでした。

暑い時季の大会なので、道中でしっかり水分摂取をしました。スタート前にがぶ飲みしては、胃が痛くなり、尿ばかり増え、いいことがありません。

朝食もスタート時間を逆算し早めに食べ、胃に物がない状態でスタートできるようにしました。

味美駅から犬山駅まで電車に揺られること30分。車内にはスタッフと思われる方も乗っておられ、大会会場に近づいていることが感じられました。

受付開始の9時半より早く着いたうえに、スタートは11時だったので、エネルギー補給にロッテリアでタマゴサンドバーガーを食べました。

商品を待つ間、店の外を見るとファストパッカーが何人か通り過ぎるのが見え、いよいよ感が増してきました。

店内でフラスクに買っておいた水とポカリを入れながら気持ちを大会に向けていきました。

駅前の受付近くに行くと、水色のシャツを着たスタッフや、大きな荷物を背負った選手がぞくぞくと集まり始めており、その様子にさらに気持ちが高まってきました。

みんな強そうに見えました。

受付では荷物の重量測定があり、軽さや重たさの新記録が出るたびに歓声が上がっていました。

受付スタッフの明るくて元気な雰囲気や、選手から聴こえてくる話の内容から、殺伐とした大会で無い様子が感じられ気持ちの高まりは程よい緊張感に収まりました。

参加賞にいただいた若岡さんの書籍に喜ぶ余裕もあり、会場の雰囲気を楽しむことができました。

大会のコンセプトを思い出しました。

開会式では、5人と自己紹介をする時間が設けられており、人見知りスイッチを切り替え、近くにいた方とお話しができました。

スタートの11時になりました。ゆるい掛け声とともにゲートをくぐりました。

が駆け出す人はいませんでした。

最初の区間はピクニック区間とされ、犬山城を眺めながら寂光院までの4キロ道を、これもまた近くを歩く方とお話ししながら1時間ほどかけて歩いていきました。

道すがら、互いのカバンの大きさを見てどんなテントを使っているのか、普段どんな山をしているのか話をするのが楽しかったです。

寂光院に着き、スタート地点までの石段ですでに息切れしている人もいて、そこまで大会の難易度が高くないことに少し安心もしました。

12時に再スタートが切られ、合図と共に3人の選手が駆け出し、すぐに見えなくなりました。

ガチの人や、と思いペースアップを考えましたが、マイペースの維持が当面のテーマなので思いとどまり、同じようなペースの方と5、6番手を登りは歩いて、平地と下りは駆け足で行くことにしました。

しばらく一緒に進んでいると、昨年も参加されていた地元の方と分かり、困った時はなんでも聞いてくださいと言われたので、行けるところまで一緒に行こうと思いました。

その方は、他のトレイルランニングの大会だと2、3人と話ししてゴールしたらすぐ帰るような雰囲気なので、こんなふうに人と交流できる大会が好きだとおっしゃってました。

選手からこんな話を聞くことで、大会の雰囲気がより分かりやすく感じられるようになりました。

30分ほどトレイルを進んでいると、スタート前にお話しした方も合流され、そのどちらとも経験者だと分かり、知らない道と配られるアバウトな地図への不安が減りました。

途中、少しペースの落ちてきたお二人に、離れたところから、2箇所道を教えてもらいました。

今回は、レイドライトの赤白テープと東海自然歩道の看板が目印だったのですが、テープは道路建造物と相性が良く特に街の風景に馴染んでおり、白いガードレールに結んであると見落としそうになりました。東海自然歩道の看板も草むらに埋もれていたり、倒れて近くの壁に立てかけられていたりと、大会を楽しませる要素としても機能していました。

(2日目はそれらを見落として20分ロスする場面がありました)

13時ごろになるとひとり旅になっていました。

登りの林道を歩いていると、ゲスト選手の若岡さんが赤いウエアで軽やかに抜いていかれました。

梅雨の時期の山の緑に、赤いウエアが映え印象的でした。

登りの斜度がきつくなる度に、若岡さんとの距離が離れていき、しまいに見えなくなりました。

ここでもマイペースを維持しました。

チェックポイント前で前を走る若岡さんが見えてきました。

チェックポイントでは5番か6番、テントの部やと2番くらい、と順位を言われましたが、

気にせず笑顔で走りきること、マイペーで行くことを意識して、順位を追わないことにしました。

後ろや前ばかり気にしていたら自分のレースができなくなります。特に後ろを気にしたくありませんでした。

このチェックポイントで給水を受ける時、少し先に着いておられた若岡さんが、「順位関係ないからお先にどうぞ」とスマートに順番を譲ってくださいました。

ゲスト選手の余力の幅を感じたシーンでした。

ここからゴールまではずっとひとり旅。

頭を空にして、前に進むことだけ考えて走りました。

喉が乾く前に水を一口ずつ飲み、40〜60分に一度は補給を食べ、食べて5分ほどは進むペースを落とし胃の負担を減らす、を意識的に行いました。

と、その時、小さな段差を下りた右足の足首を捻ってしまいました。

程度としては軽く、疲れが足にきたんだなと、3分ほど休息をとることにしました。痛みが引いたのでまた走り出しました。

すると、あと3キロです!と笑顔で綺麗なお姉さまが三人コース誘導をしておられました。

ああ、あともう少し、

と少し安心し進んでいたところ、木立の間にスタッフシャツを見かけ、集中力が一瞬切れ、

今度は左足首を捻りました。

今度は中等症で痛みが引かず、腫れも出ました。その場でうずくまり、靴紐を結び直し、しばらく休みました。

少し痛みましたが、また走れるようになったので、お姉さまの応援を思い出して走り続けました。

川沿いの走りやすい道で、このままゴールかー、楽だったなあと思っていると、路上にスタッフ2名が見えてきました。

何を言われるかと思うと、登りでーす。登ってゴールでーす。と言われました。

ああ、軽い登りか、と思い速足で登り始めましたが、てっぺんが見えず歩くことにしました。

途中息を整えるために10秒!と決めて休みも取りました。

登れないことはないものなキツイのぼりでした。

3人のお姉さんの笑顔からは想像できない登りで、かつ思ったより長く、まさか迷ったのか!?と思うほどでした。そう思った頃に赤白テープがヒラヒラと見え、道は平坦になり、ようやくお姉さんの笑顔とコースのキツさのギャップに笑いが出てきました。

14:30

1日目のゴール地点アウトドアベース犬山キャンプ場に到着しました。

夜しっかり回復するためなるべく快適な寝床が必要だと思い、気に入った藤棚の下にテントを張りました。

今回はトレイルシェルターに、雨対策のタープを重ねダブルウォール風に張りました。

その後、混まないうちにとシャワーへ向かいました。

3分100円のシャワーはシャンプーと石鹸があり案外快適で、洗濯もできました。

早めにリフィルのカップ麺とカレーの時間でカレーラーメンを作りご飯を済ませ、トークショーを待ちながら徐々にゴールする選手を拍手で迎え、夜の部に備えました。

オシッコが出ていなかったので水分が足りないと思い、炭酸水500mlも補給しました。

〜夜の部へ続く〜

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