沢暮らし

ある日イワナ釣りに行った。沢は、若かりし日の師匠が通い詰めた思い出の場所。

アプローチから、可愛い花に歩みを止められ、ゆったりとしたスタートに。

ピントがいまひとつ 一輪草
船の錨に似た錨草
ネコノメソウ

入渓ポイントに近づくにつれきれいな水が目立ち始め、山芍薬が生える辺りから沢の中へ。

花が咲くのはもう少し先。山芍薬。

地形図を見ながら釣り開始ポイントまでさらに進みます。

飾りのない素直な滝

師匠の記憶では、この滝上から釣れ始めるという事だったので早速餌を落としました。

すると立派なイワナが釣れあがりました。幸先のいいスタートです。

すぐ上流で釣っていた師匠もイワナを持って笑っていました。

そこからは暫くお喋りしながら釣り上がり、バラシを挟みながら4匹釣ったところでお昼ご飯に。

沢の中に突如現れた何もない広ーい場所で昼を食べ、午後の部へ。

熊の爪痕にドキドキしながら手付かずの源流風景を堪能します。

谷が迫り、源流の色が濃くなってきた辺りから一つの棚に一匹位の頻度でイワナが現れ、27〜28センチ位の良型が釣れました。

ただただキレイ

早めに竿を納めた師匠を追いかけ、またまたバラシもしながら、良型を2匹釣って納竿。

内臓を取り出し、獲物を並べて写真に収めます。

最後は沢を詰め、転げ落ちたら谷底までのブナの斜面を這い上がります。残雪が所々にありました。

そこから林道と僅かな踏み跡残る破線道を、これもまたオリエンテーリングみたいで楽しいと話しながら下山。

花や風景を楽しみながら下っていきます。

陽が傾く中、沢と尾根をグルッと回ってスタート地点に戻ってきました。

ポツポツと家の建つ集落を抜け最後の登り坂。

春の日本の原風景を味わう、濃ゆい1日が終わりました。

今日気付いたのですが、渓流釣りは登山も沢登も釣りも楽しめて、外ご飯も沢水暮らしもできて、なんて贅沢な行為なんだろうかということです。

また山を彷徨いながら、大切な人とこんな時間を過ごしたいなと思いました。

イワナは刺身と唐揚げで、美味しくいただきました。

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