石鎚山 SEA TO SUMMIT

梅雨の晴れ間を使って愛媛県にある石鎚山に行ってきました。

海抜0から頂上を目指す今回の登山。元々は、愛媛出身ながら石鎚山に登ったことがないという友人と登る予定だったのですが、梅雨の真っ只中、前日までの天気予報は雨であり、悩んだ彼はお休みに。

私一人なら沢や雪山で登っているので行かなくてもよかったかもしれませんが、心身ともにそのモードになっており、行くしかない環境でした。

雨でもカッパ着て走るつもりだった私は、土曜日登る予定を1日ずらし、ギリギリまで天気予報を見て行けると判断し出かけました。

結果的にはほとんど雨に降られず、日焼けするくらいの晴天の中、54kmの行程を楽しむことができました。

愛媛に着いたのは0時ごろ。海辺の龍神社をスタートするつもりでしたが、駐車場が近くになく、石鎚神社の近くからスタートすることにしました。寝てなかったので仮眠をとり、走り始めたのは3:43でした。

しばらく西に進み、県道142合線を南下。関門旅館近くにある今宮道から5:27入山しました。今回は古道を行くことをサブテーマとしていました。

ここまで軽トラ2台に追い越されたのみで
人の気配がありませんでした。

多くはないものの踏み跡がしっかりとあり、途中から実線の無い登山道を経由して成就社へ向かいました。

植林に紛れて電信柱の違和感。

成就着7:40

お詣りを済ませて山門通過が7:46。心配していた雨は全く降っていませんでした。

そこから先は歩きやすい登山道。これまでは使わなかった鎖場も全て堪能し

山頂手前で降りてくる女性登山者に、いつから登ってたのかな?雨の昨夜は泊まっておられたのかな?と想像しながら、あっという間で9:30山頂に。

ガスの中で風が強く吹いており、長居する理由もなく、どうやらまだ越境してはならない期間だったことにラジオに教えて貰っていたので山小屋にも寄れず早々と下山開始。

こんな日でも
社務所では人が働いておられてびっくり。

再び成就に着く頃には青空に強い日差しが現れていました。

葉っぱの向こうは青空

下りは違う道で降りようと思い、滝が見れそうな黒川道を選択しました。しかし、成就から出ている地形図上の破線は見つからず、リフト乗り場のおじさんの助言で奥前神寺近くから谷へ向かい道に乗りました。

熟練者向けの道とあるだけに、足元は崩れやすく、頻回に倒木が道を塞いでおり、谷筋ことごとく崩落していて、登りより時間のかかる下りとなりました。

途中にご褒美として山葵群生や滝が見られたのが嬉しい道でした。

かじってみたらツンとして気分転換に。
この上流にある滝は見てはいけません。

下山の少し前には廃村となった黒川集落を通過しました。夜通るには勇気の入りそうな場所でした。

再び関門旅館に着いたのは13:30頃でした。あたりは夏日のようで腕に焼ける感じがありました。甘くて冷たいものを飲みたかったのですが、自販機が無く、予想以上の晴れと溜まった疲労に、この先の自販機がない区間に熱中症の不安を感じましたが、泡立ったお茶と炎熱サプリが鞄にあったので、甘さと冷たさは諦めて進むことにしました。

道沿いに走る加茂川で河原に降りられる場所があったので、全身浸かって冷却し、上着や靴下を川で洗濯しました。

ハヤばかりで面白くなさそうな川

身体が冷めると不安が消え走りも軽くなり、また元気に進み始めました。ようやく現れたお店で特産の酒粕アイスバーを食べさらに回復。

ペットボトルのお茶を買い足し先を急ぎました。

黒瀬湖辺りで雨が降り始めたのでカッパを羽織り、歩きを混ぜ、ついには最上の街中に戻ってきました。

しかし、駐車場まですぐに向かわず元々スタート地点に決めていた龍神社までを、干拓地内の直線道路に心折られそうになりながら走り、SEA TO SUMMITを達成しようとしました。

長い。長すぎる…

そして16:25ついに龍神社に到着。

足ケアのために軒下を借りました

そこから石鎚神社の鳥居をくぐって

17:28トランク開けっぱなしで14時間車を停めていた駐車場に戻ってくることができました。

今日一番の事件。盗難なく、雨振り込みほぼ無しの奇跡。愛媛の人いい人やなと思った。

湯之谷温泉でさっぱりし、コンビニでフルーツを買い食いし、スシローで夕飯、PAで仮眠して帰宅しました。

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