慰霊登山

石鎚山に行ってきた。

出発の金曜夜は興奮やら気になることでほとんど眠れず、徹夜のドライブ。

愛媛に住む山友と、朝の4時に石鎚山SAで待ち合わせて、朝ごはんを食べながら登山口へ。

瀬戸内の夜明け。友は遅れてやってきた。

国道494は使わず、久万高原回り。

天気は晴れ予報。薄曇りだけど晴れるんじゃないかと期待して、沢沿いの遊歩道を歩きはじめた。

多分冬のその日も、友達は1人でここを歩いていたはず。沢の岩の水の、荒々しさや冷たさを感じながら。雪やそこからの景色に期待しながら。

今回同行する友は、7年くらい前に会った愛媛の人。亡くなった友達を紹介してくれた人。

ゆっくりゆっくり、山の空気やそこにあるものをなるべく見て聞いて触って嗅ぐように進んだ。

山頂にガスがかかってきたけど、嫌な雲は無かった。

愛大小屋を過ぎ、山頂を右に見ながら進みかけた時、霧に囲まれ小雨が降りはじめた。左手に夕飯に食べようと思って採ったウドを握り締め、進むか戻るか考えた。

憧れのウド。結局宿で炒めて食べた。

天気予報は晴れから雨に変わっていた。梅雨前線が予報よりも北に押し上げられたみたいだった。

山頂まではもちそうな天気。選択肢はピストンで愛大小屋泊、翌朝早めに下山。もしくは今から下山。もしくは山頂行かずに小屋に戻り、泊のち明朝下山。

天気詳細によると夜から早朝にかけて時間20mmの雨と強い風。

3分検討のち、すぐ下山とした。大雨の中今日登ってきた道を引き返すのは、友の疲労など考えると危ない。下山が妥当と判断した。

そうと決まればすぐに下山。

残念だからお試し就寝

デポしていた小屋に戻った。補給を摂り荷物をまとめた。お供えに持ってきた日本酒を撒き、再会を宣言。

下山後はどこか宿をとりのんびり作戦に変更。もし明日晴れてたら土小屋から山頂に行こうと決め、検索した宿に電話。

今夜の寝床確保。

冬に訪れたいストーブのある小屋

下りは長かった。下るだけなのに。

友だちの膝はけたけたと笑っていた。

何度か休みを挟みながら鳥居をくぐって下山。

車に着いたらすぐに宿に遅れることを伝えた。

亡くなった友人にもっかいおいで、冬においで、と言われた気がした。

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