白沢登山口スタート 餓鬼岳から常念乗越往復 一泊二日の旅(2日目)

深夜の移動

9/16 23:00 常念小屋のテン場で起床。雨の浸水で右足が濡れており不快で目覚めた。覗いた外は星空だったので安心し、目覚ましより早くに起きることにした。熟睡はできなかったが7時間近く寝たので大丈夫と思うことにした。本番なら4時間である。

まずはヴィヴィから上半身を出し、レインを着る。足にプロテクト1を塗り、夜ご飯の残りとパンを食べ、炭酸水で歯を磨き、濡れのひどい箇所とヴィヴィ内部を拭き、濡れていない防寒着の上下を防水袋に入れ、昨夕干しておいた行動着に着替える。外ポケットにテントとアンダーシートを入れる計算でパッキングし撤収。

トイレに行ったがおしっこだけ。

9/17 0:20出発。ストックシェルター2人のうち1人は出発準備していた。他のテントからはまだまだ眠りの気配。「山の朝は早い」と心の中でつぶやく。小屋に炭酸水のペットボトルを捨てに行ったら、星空観察の人と、まだ起きてる人に出会った。星空の人は驚いた顔をしていた。

まだ起きてる人がいた。のんびりが羨ましい。

大天荘までのアップダウンは、準備運動と思い飛ばさず、山椒魚?観察したり、槍の上や晴嵐荘あたりに灯るヘッドランプの灯りを見たり、自分の灯りを消して登山道途中でたたずみ、山との一体感を味わったり、7割ペースを保ちながらも余裕を持って進んだ。

深夜の四つ脚

途中トレランぽい人とすれ違った。

2:40大天荘のテン場。150%の混み具合で、3割くらいは灯りがついて出発準備をされているようだった。さぞ賑やかな夕方だっただろう。

大天荘テン場の灯り

喜作新道を降り、木の梯子を登り返し、温まってきた体を進めていく。

本来ならいい眺めなんだろうけど、ぼんやり稜線が見える程度でちっとも楽しくない。歩き方を意識したり、オリオン座の移動角度を見たり、とりあえず何かに気を移しながら燕山荘のコーヒーを目指した。

燕山荘の朝

5:00燕山荘到着。少し離れたところから、すでにヘッドランプがチラホラ見えていたが、たくさんの人。日の出を見る人たち。

濡れた靴下履いた人いなさそう

売店は4:50開店となっていたが、宿泊者向けのみだったのだろうかずっとcloseだったので、行動食を食べて移動。このまま白沢に戻ると、コースタイム不足なので合戦小屋まで往復した。

寄り道

これで合戦尾根を少し歩いたと言えるかな?などと考えながら明るくなってきた山を朝一番に登り始めた人とすれ違いながら小屋まで。下の衝撃で狙い通り催し、小屋に着くと料金後払いにしてトイレへ。キレイなトイレに思わず感謝の言葉が出てきました。

用を足したら200円を払い、靴紐を結び直して再び燕山荘へ。

降り登りと5割のペース。燕山荘であんぱん食べてコーヒーを飲みながらプロテクト1を塗り、残りの水を確認して再スタート。

銭集めの上手い燕岳に立ち寄り

お金持ち燕岳
私の知っている女王のがキレイ

暑くなりかけた稜線を餓鬼岳へ。

燕岳を越えると途端に人気がなくなった。

急に人気が消える。

と、ここで、剥き出しの膝と膝上15cmに触れるハイマツに染みるような痛みを覚え始めた。昨日からの日焼けと度重なる木々の攻撃に、痛みへ敏感になっていた。かといってレインを着るには暑く、下山後の温泉で痛むこと覚悟し突撃。下山までこの地味な戦いは続くのであった。

杖を届ける

さて、人気の無い稜線もやや高度を下げ、樹林帯にさしかかった頃、一本のストックを拾った。freelightのストック。わざわざここの杖を買うのはこだわりのある人。きっと残念がるに違いない。運良く届けられるかも。すれ違った登山者はおらず、ここを通る人はおそらく白沢登山口を通るだろうから、最悪そこに吊るしておけばいいかと思い、見えぬ先行者を追ってみることにした。ただ歩くより目先の目標があった方が歩きやすい。

8:30 東沢乗越。まだ杖の持ち主は現れない。すれ違った人が2人いたが一本杖の人は見てないらしかった。そういえば1人はOMMのクラシック背負った宿題してそうな格好だった。

確か岩場が始まってすぐだったか、先行者の姿が見えた。遠目に一本杖。ペースを上げて近づくとそれっぽいこだわりのありそうな格好。声を掛けるとFreelightの杖!

いいお知らせ持ってきましたよ!と言ってザックに刺しているストックを見せてもさっぱりななお顔だったので、ザックをおろしてストックを外していると驚きの雰囲気。

やっぱりこのかたのストックでした。落としたことに気づかれておらず、喜んでもらえたので、私も嬉しくなり疲れが減少。餓鬼岳で泊まると言われ、互いに来し方行く末を話しお別れ。

また出てきた餓鬼の看板

餓鬼岳テン場には既に3張りテントがありました。日光による傷みは平気なのかしら?とつぶやきつつ、

10:55 餓鬼岳小屋到着。小屋の方に許可をいただき、濡れたテントや手拭いを干し(良い風にすぐ乾いた)、最後のバームクーヘンメロン味を食べた。

11:20下山開始。

登ってくる人に度々出会いながら、後ろから駆け足で降りてくる人がいたので、私も重力に任せて駆け足。

12:20大凪山山頂

さらに駆け足で進み、沢地形に入っところで歩きに。ここから先は走ると落石起こしそうでした。深夜に見えなかった滝を目指していると沢の音。

魚止めの滝

想像より少し上いくきれいな姿

流れに足を浸し、パスした水場の水を味わい、時々現れる餓鬼の看板を楽しみに下山。

登山口再び

14:15 白沢登山口到着。コースタイム7割以下。行きも帰りも7割以下でこれで夏の宿題終わり。

気づきや大町のこと

つい長居したくなるが、休憩はテンポ良く。お腹をすかさず、しっかり食べて歩き続ける事が大切だなと、8月の気づきを再確認。

大町で温泉入って、お土産買って、三俣山荘図書館にテンションあがり、ネパール料理を食べ、街の中の湧き水汲んで帰路に。商店街の隙間から見えるアルプスの山々に、大きな山の見えるところに住めるっていいなと何度も思う。

こんな水の湧く場所に住みたい
ここのネパール料理屋さん美味しい。他に何も食べたくなくなるくらい。予想外の出会いに感動。
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