頼んでいないのに有給休暇となっていた11.7。予定が無かったので、前日に知人に「何かいい山ないかなあ?」と尋ねたら返事がなかった。6日の夜は雨で、近くの山の状態は良くないことが予想され、何となく山に脚が向かず諦めた。
かといって、家に居たくもないので映画と図書館!とざっくり予定を立て、出勤日より少し早めに家を出て、まずはモーニングショーを見に行くことにした。
土を喰らう十二ヶ月
沢田研二の演技を知らなかったので、つい身構えたが(アラに目が行き内容を楽しめなかったらどうしようという心配)、松たか子に安心感を覚えこの選択。
まとめると、リトルフォレストの老年版という感じ。その日の献立は畑を見て決めるという憧れの暮らしがあった。自然をより際立たせる青いSUZUKIのSX4に時々目を奪われながら、独りだけの映画館で存分に楽しめた。
図書館へ移動。
カウンターに多分健診で担当した方がおられ た。他は暇を持て余していそうな高齢者が数名。平和な場所である。する事なければとりあえず図書館は間違いない選択であり、今回もそうであった。5冊気になったものを借り外へ。
ちょうどお昼時間。ポカポカ陽気に暖められた蒸すような 車の中で食べる気は起きず、やっぱり山へ。近くの甲賀山の東屋の下でお昼にするとした。落ちてる枝を削って箸にし、やっぱり外はいいなあと思いながら弁当を開けた。
数口食べたところで、弁当を持つ左手にチクリと刺す痛み。気のせいかとやり過ごそうとしたが、確実に痛い。
恐る恐る見てみると、なんとヤブ蚊。11月に!?と驚いたために一瞬叩き遅れたが、ハラリと成敗。よしよし、と視界を広げると飛び回る蚊達。包囲されていた。
仕方がないので、離れたベンチに移動した。そこは頭上に屋根はないが柿がなっており、デザートになるのでは?と期待の持てるまた良い席であった。
が、たちまち蚊に発見されてしまった。そのタイミングで箸が折れ、異常気象への文句を頭に浮かべながらまた移動。
最後はウロウロ蚊から逃れながらの立ち食いになり、せめてもと齧った柿は、熟していながら激渋であった。
土を喰らう暮らしにはまだ程遠いと思う日であった。