8/11 深夜0時。魚津市ミラージュランドから馬場島までのロード29km。4時到着とし、息を上げないジョギングペースを心がけ近くを走る選手と会話をしながら進みました。深夜の路上で多くの応援をいただき、着いたのは3時20分。周囲の選手につられオーバーペースだったので、20分休みをとり早月尾根へ。◯合目のプレートに標高を確かめながら明るくなる急坂を登ります。早月小屋で水を買いヘルメットを装着。危うくスポーツ飲料を買って失格となるところでした。森林限界を超え立山方面からの硫黄の匂いを嗅ぎながら8時40分、山の日で賑わう剱岳山頂へ到着しました。その先のカニの横ばい辺りは渋滞で、休憩も兼ねゆっくり進むつもりでしたが休む暇が無いくらい多くの方に応援をいただき、剱山荘に10:25到着。すぐに足のケアを行い、他の登山者が飲むコーラを横目に食事と給水を済ませ剣澤へ。右膝に違和感があり気がかりです。別山への登りから振り返ると、明るい剱岳が背中を押しているようでした。チェックポイントである大汝を入念に通過し、一の越山荘に待つ友人夫妻のもとへ。応援に元気回復です。
そこからは完走最低ラインと言われているスゴ乗越小屋を目指し、人の減った縦走路を龍王、獅子と順調に進みました。越中沢岳では真っ赤な夕陽と雲海を見て「これはご褒美だね」と選手同士会話しながら進みました。ヘッドランプを装着し、スゴの前の嫌な上り下りをやり過ごし、濃い霧に包まれたテン場に着いたのは20時ごろでした。迷惑にならないよう息を潜めぎゅうぎゅうのテン場で小岩を枕にシェルターを張り、夕食を済ませ就寝。疲れていたのですぐに眠りに落ち4時間で起床し2日目を迎えました。綺麗になったスゴのトイレに感謝しながら北薬師へ。岩ゴロゴロの登りはあっさりと通過。睡眠とご飯の力は偉大です。静かで快適な稜線歩きが続きます。左の薬師見平や白んでくる山の端に心が躍り、右に折立から登ってくる人のランプを見つけてワクワクし、気づけば薬師も通過というところでした。チェックポイント通過漏れがないよう、薬師岳山頂碑にタッチ。朝日を見ようと登ってこられた方と朝の挨拶です。薬師峠キャンプ場では神戸から来られていたトレランチームの方にも応援をいただき、日差しを感じる6時頃太郎平小屋へ。足のケア、補給、日焼け止め塗りを済ませ、同じペースで進む岐阜県の保谷選手と先へ進みます。遠くには今日越える槍の穂先が見えていました。トレーニングで同じコースを通った時は、遠さにやられましたが今回は行けそうです。北ノ俣岳の雄大さや黒部源流の緑に歓声をあげ、途中キジ撃ち跡を踏んでしまうトラブルを乗り越え、黒部五郎のカールで体を冷やし、双六小屋に13:40到着。ここで長めの休憩としたところに、静岡から友人が応援に来てくれました。しっかり食べて続くは2日目のハイライト西鎌尾根です。幸い風は弱く空は薄曇りの好条件。脚の合った選手と声をかけ合い進みます。過去には辛すぎて山が嫌いになりかけた場所でしたが、共に進む選手の姿や出発前に貰っていた「楽しんでおいで」という言葉で自ら奮い立たせ、一歩一歩前に進むことだけを考え乗り越えました。日のあるうちに槍ヶ岳山荘に到着。大会スタッフによる体調確認を受け、足のケアを済ませて上高地で絶対にコーラを飲む!を目標とし先を急ぎます。ババ平に着く頃あたりは暗くテントの明かりに一安心。20時、横尾山荘到着。足元がよくなり、コーラ目指して脚のの合った選手と共に、さらにギアを上げ進みました。明神館では楽しみにしていた自販機が近づいてきましたが、どうも様子が変。なんと自販機は電源オフ!腰が抜けそうになるところを踏ん張り、通行止めの梓川左岸を迂回し、右岸ルートをスタコラ歩いて先を急ぎました。河童橋を渡り、小梨平チェックポイント通過後念願のコーラを飲みましたが、夜の上高地は肌寒く、思っていたほどの幸せ感は訪れませんでした。何も見えない観光地を進みます。この先にある釜トンネル帯は歩行不適区間であり、夜間通過が快適でした。西鎌尾根上から電話で露営許可を取っておいたグレンパークさわんどに到着したのは深夜。軒下、水平、トイレ有りとこれ以上ない場所で夜明け前まで眠ることにしました。足を乾かし歯を磨き、シュラフカバーに潜ればすぐに朝。4時間半の睡眠でかなり回復していました。朝ごはんを食べ足のケアをして3日目スタートです。いつの間にか右膝の違和感は消えていました。3日目の灼熱ロードが始まりました。続く。