扇ノ山。扇と打ったら変換候補に現れるくらいに使っている言葉。どの山が好きと聞かれたらきっと扇ノ山と答えるだろう。
ここに数年温めている登り方があった。
麓の海上地区から、雪の上を歩いて山頂避難小屋まで行き、ご飯を食べて日帰りする。という行程。体力的には行けるのだが、出発が遅れたり、新雪ラッセルに阻まれたりと、そのタイミングがなかなかやってこなかったのである。
3/23は百四丈滝の氷のドームを見に行く予定だったが、今度はこちらの巡り合わせが外れ、同行者と相談の結果、扇ノ山に予定を変えたのである。百四丈はこの日一日私たちの頭の隅に居続けたのではあるが、それでも非常に充実した山行であった。

明けてから暮れるまで雲ひとつない青空、人気のない雪上の道、真っ白で広い雪原、春を待つ芽と非日常の景色、念願の道のり。
そして何より最高の同行者の存在。何倍にもなる感動と勝手に覚える安心感。こんなに終始幸せな山行はまず無い。この人と歩けてるんだという感動で目が潤んだのは内緒である。花粉のせいかもしれないし。

今回の山旅はとても心を穏やかに満たしてくれた。充電満タン。これを書く今でも、日々の疲れで減ってはいるがまだ続いている。
来年の百四丈も楽しみである。
