一夜明けて

TJAR2024。無事完走。

家族に用意してもらった氷バケツで足を冷やし乗せてもらって帰宅。

途中サービスエリア裏手の温泉施設でシャワーと傷の手当て。ナースの妹が綺麗に処置してくれた。その後の記憶なし。

家族様々。

四時頃に実家に着いてそこから昼前まで睡眠。

パンパンに浮腫んでいた脚は少し細くなり、尿も作られており一安心。

腎不全心配してたが受診見送り、届いたメッセージに返信し、また一眠り。

母にテルミーかけてもらってダラダラ一日過ごす。食べ物が目の前にあるとなんでも食べてしまう飢餓状態。

今はスイカとおにぎりたべながらこれを入力。

これからぼちぼち完走記録書いていきます。

地元で報告会もしてみようか。

家から高見山周回ジョグ

先週土曜日、サイクリングガイドの下見予定だったが、集合時間の勘違いで遅刻してしまい、昼前まで凹んでいた。

サイクリングで消費するはずのカロリーで身体は重たく、心も身体も重たくなっていた。

けれども新聞で見た占いが思いのほかよい内容であり、コーヒーを淹れながら優河の新しい曲を聞いていると元気が出てきたので、走ることにした。

家から谷川駅を通って柏原に行き、くるっと回ってくるコースを予定し、おにぎりを持ち、トレランザックに防寒着とヘッドランプを入れて出発。

走っていると、路面が濡れているところがあるものの、山の中も濡れることなく走れそうな予感がし、オール舗装路は楽しくないなあと、トレイルを挟むことに変更。

129ベーカリーへ補給購入に立ち寄り、パンと玄米おにぎりを入手。

咲き掛けの梅の写真を撮り、おにぎりを食べながら向かったのは石龕寺。

そこから、奥の院まで行者道を辿ったが採石場手前の稜線に辿り着き、北上開始。

一等三角点のある石戸山で補給し、隣の無線基地局跡に生えていた低木を引っこ抜き、なるべく駆け足で進んでいった。

少し湿ったトレイルで、ジョギングシューズはよく滑た。

高見山山頂に着くと、風のない気持ちいい天気であり遠望しながら独り言。

下山を悠遊の森にと考えていたのだが、山頂直下で、ここへ、父によく遊びに連れてきてもらっていた子どもの頃を思い出し、当時よく通った佐野地区までの道で下山したくなった。あの道は残ってるのだろうか気になった。

けど道は残っていなかった。うっすらと残る道の跡らしきところを下り、沢沿いの道に出るには出たが、大水で崩壊しており、手足をよく使う冒険道のようになっていた。炭焼き跡の石積みを見つけ思わず写真。

矢降神社にお参りし、沢から流れる豊富な水を通す溝を伝って南小学校を通過し、加古川の土手で買ったパンと残りのおにぎりを食べ、トコトコと走って家まで帰った。

落ちるような傾斜の道なき道を行く、子どもの頃によくやった山歩きも好きなんだなあと再確認。家発で、ヒルが出てくる前に、何度かこんな山をやってみたい。

オリンパス4の弱点?

2足目のアルトラはオリンパス4。

優れたクッション性と、必要を満たすプロテクション、楽な指先、安定感のある踵、へたりにくいメガグリップソールといいとこだらけ。右足首の捻りも激減した。値段相応の仕事をこなしてくれます。タンが滑りにくい素材で、靴紐の緩みにくさも隠れたポイントだと思ってます。

しっかし、メガグリップの千切れにくさが強すぎるからなのか、ミッドソールから剥がれやすい気がする。

400kmほどロードとトレイルで使ってみたところ、ソールなヘタリは他の靴より少ないが、剥がれてしまった。特にソールの外側端っこの方が。

初めて買ったローンピークもそう。ソールが剥がれてしまった。ソールの屈曲が激しい場所の外縁が。

家にあった接着剤でくっつけて様子を見てるが、心配で山の遠出には使えない。

アップデートの多いアルトラ。次にも期待したきところ。ホカオネのスピードゴートも気になるんだけど。

トレランの防寒対策

恐羅漢トレイルランニング モアclimb↗︎を完走した。

レース装備には防寒対策として梱包材であるプチプチを20cm×40cm忍ばせておいた。

自転車競技をしていた頃に覚えた技である。

使い道は腹巻。肌着とTシャツの間に挟み、パンツの紐とゼッケンベルトで押さえて使用する。

レース中盤に差し掛かった頃、顔を出さない太陽に、どちらかというと身体は冷えていた。

食べているのにチカラが出ない感覚にお腹の冷えを疑い、プチプチを思い出して装着。巻くだけで温かさが分かり、まずは気分を持ち直すことができた。

そのうちお腹の冷えが気にならなくなり、調子は上向いた。

軽くて小さく薄く畳めて、安いし、入手方法は簡単だし、いざという時座布団になる。水で洗えば再利用可能。ただ、耐久性は低め。

別にトレランに限らず使えるもの。

ザックに一枚いかがですか?

階段トレーニング

職場の近くに、市内トップクラスの斜度と長さを持つ階段がある。

ダッシュで登ると、3本目からは歩きが出てきてしまう。

昨夜、仕事終わりにそこへ行ってきた。

興味のある人を連れて行き、一本目はその人を背負って登ってみたら、かなり足腰に効いた。ひっくり返ったら滑落レベルの斜度なので最後の方は緊張した。

2本目はその人と共に、臀部やハムストリングを意識して、お尻で登るための神経回路を作動させるべく、ゆっくりと、速さより動かしかたを大切にして登った。

私は前回のトレランで、疲れてくると右脚を持ち上げる時にやや膝が外を向く癖があることが分かったので、なるべく真っ直ぐ動かす事も意識した。

同行者は臀部を意識した歩行は初体験だったようだが、すぐに要領が飲み込めた様子で、綺麗な動きで登っていた。途中、膝がプルプルする!と言っていた。持久力がつけば追い越されそうである。

そして、動かし方に集中する事で雑念が払われ、仕事であった嫌なことを忘れるリセットの時間を持つことができると、互いに再認識できたこともよかった。

2本で終了とした。

一本目が効いていたおかげで、短時間であったがかなり有意義な時間を過ごすことができた。

身体を動かすことはとても楽しい。

夜の里山トレラン

仕事を終え、職場近くの山へ。この山で週末登山大会があるので、その下見も兼ねて行ってきました。

何人か誘いましたが、来る人はいませんでした。

車に常備している熊鈴をつけ

18:30頃に登り始めました。稜線まで出たらラン開始。ヘッドランプに照らされたトレイルを、時々熊除けに声を出しながら走りました。

ささやかな夜景を横目に進んでいると、ヒカゲツツジが咲いているのを見つけました。一分咲きというところでした。

ふと遠くを見ると、日が落ちしばらく経った後の稜線が見えていました。足を止めキレイだなぁと眺めていると寂しくなって涙が出てきました。

空のグラデーションと黒い稜線が、、、

突如鳴った家からの電話にちょっと機嫌を損ねながらランを再開し、1時間半ほどでトレーニングを終えました。

下山したら、身体が少し軽くなっていました。

週末の晴天期待してます。そういえば日焼け止め買わないといけなかったです。

今日のトレーニング

自分の脚で自宅から千ヶ峰頂上まで往復

をやってみた。

ロード48km、山2〜3kmの計50km。

13:15 思い立ったように出発

21:35 雨の中帰宅

運動時間6:25 8:25の中々疲れるトレーニングだった。

何があっても滝は流れてます

一番疲れたのは千ヶ峰からの下りの舗装路。

脚に響いた。

山区間前に補給

帰宅途中に潰れたスーパーで座り込んで休んでたら、知り合いが私と気付かず、挨拶したら不審者を見るような目で見てきた。

もっと遅くに帰るかもしれないと思って夕飯は要らないって言ってたから夕飯無し。

洗濯をしながら風呂に入ってもう一踏ん張り、今から買い出しに行ってくる。

野菜と肉とポテトが食べたい。

台風接近中で山頂は霧の中

好きな気がする山並みの景色

本来なら中央のグリルチキンにトマトソースなのだが

TJAR中央アルプスコースを辿る

9月14日土曜日、これ以上ないくらい晴天の中長野県木祖村にある藪原駅を9時に出発し、まずは木曽駒ケ岳へ向かいました。出発地を藪原にしたのは、レース中のチェックポイントだからです。選手のオアシス、スーパーまるとが近くにあることも確認しておきました。

(駒ヶ根に駐車しておけば下山後の着替えを持たなくてよかったのですが、寝坊したので予定の電車に間に合わず、車は塩尻駅周辺に駐車しました。そのために、汗まみれの服で電車に乗るわけにはいかず、ザックを軽くしたいけど着替えもわざわざ持って行くことにしました)

国道19号を南下し、報告書でたびたび目にする2つのセブンイレブンを確認しながら、道の駅手前の交差点を左折して、駒ヶ岳別荘地の中の舗装路を登山口まで歩きました。ここは走り続けるには斜度がきつく、走れるくらいでないと参加できないのかなあとか、別荘欲しいなあなどと考えていました。

標高がすでに1000m位で気温が低く、初秋の風が吹く気持ちのよい道でした。集落内の水路に岩魚らしき魚がおり、環境の良さを感じました。近くの釣り堀から逃げたものかもしれません。

あちこち見ながら気を紛らわせ歩くこと70分。登山口に到着しました。

途中に水場があったようですがわからず、次の水場”力水”に期待し進むことにしました。

今日は早めにストックも出しています。ストックを出す時のイメージは、早月尾根に入る望月選手です。

ここからコースタイム60分の林道だったのですが、想像以上に斜度があり、脚がキツイと言っているのがよく分かりました。

普段からこんな序盤でキツさを感じる事はなく、扁桃が腫れてるから?寝不足?一昨日のジョグで疲れてる?と色んな理由を考えますがどれもしっくりきません。

原因わからぬまま、4.5号目の力水まで歩きました。

水は湧いており、備え付けのカップで1L補給しました。

水を入れたプラティパスから離れた体に冷気が伝わってくる程冷たい水で気分一新したところで、キツさの原因を考え杖をやめてみたところ、あら不思議。登りやすく、脚のキツさも減りました。歩き易さを目的にした杖が、却って足を引っ張っていたようです。

杖を使いこなせる筋力などが不足しているのかもしれません。鍛えます。

さて、この日歩いたのは、福島Bコースという長ーい道でした。そしてずーっと樹林帯。森林限界が来る頃はガスで景色ゼロ。

考えることも無くなり、途中生えている野生のブルーベリーを食べながらもくもくと登り続けました。

北アルプスを越えてきてこれかと思うと、選手の強さにただただ驚くばかりです。

チングルマの花が少し癒しを与えてくれます。

稜線に出たのは14:50頃。晴天が待ってくれていました。登山口から3:25かかりました。

木曽駒ケ岳は宝剣岳に気を取られて登る気力が湧かず、トラバース道でパスしました。沢山の人が来られており、人気のある山であることを感じました。(帰宅して報告書見ると、木曽駒ケ岳はチェックポイントでした(゚o゚;;)気をつけなきゃ)

チェックポイントである宝剣岳は通過必須なのですが、その前にもう一つ行きたい所がありました。

それは宝剣山荘です。宝剣山荘の食事が食べたかったのです。行動食ばかりでお腹が空いていました。

カレーの胃袋を用意して、扉を開けると壁のメニューにはカレーの文字が!しかしその下に食堂メニューは14時まで、と書かれていました。

受付のお兄さんは私の雰囲気を察したのか、帳面をつけながら、食事の提供は終わってますよーと一言。

仕方なく、パン2つにポリッピーとグレープジュースと水を買い、NHKの映像で見たことのある小屋の中をキョロキョロしながらパンをかじりました。

ここでもゆっくりし過ぎないようにして、カレーは14時までと強くインプットし、次なる宝剣岳へ向かいました。

が、その登りのしんどいこと。脚は進みますが力強さや軽やかさが足りません。始めの林道のダメージがまだ残っていました。

石田賢生選手の呼吸の話を思い出し、腹式呼吸をしながら登り切りました。

15:50 宝剣岳山頂です。

絶景の雲海を写真に収め、次の目的地、檜尾岳に向かう準備をしました。

今回の山旅には地形図を8枚用意しており、地図内の山域が終わるタイミングで新しい地図に更新していました。晴れて風の弱い日は入れ替えがしやすいのですが、雨や風の強い時どうするか、考えなくてはなりません。一枚ずつパックした方がいいのでしょうか。とりあえず風が強くなる山頂での更新は控えた方がよさそうです。

16:20 2018年近内選手の地図吹っ飛びシーンを思い出しながら宝剣岳を後にしました。

途中、雲海に沈む太陽に感動しながら休憩も兼ねて登りで写真を撮りました。

この感動を伝えたい人の名前が頭の中に浮かんできます。

途中風が冷たくなってきたのでウィンドシェルを着て、ジップを上げ下げしながら体温調節しながら進みました。

18:15 檜尾岳に着いたのは、日が沈み西の空が青紫色になる頃でした。

先に進むか、すでにテントが何張りか見えている、物の怪の噂のある東側の避難小屋前でビバークをするか、長めの休憩を取りながらしばらく考えました。

少し前に左足を捻っていましたが軽症です。

左アキレス腱に靴擦れが生じていましたが、そのままなら痛みも問題なさそうです。むしろ止まってケアした方が痛みそうです。

疲労度としてはゆっくりなら進めそうです。

冷えてきましたがレインウェアを着れば進めそうな気温と風です。

ふと、TJARの参加要件を思い出しました。標高2000m以上の所で4時間以上のビバーク泊10回以上の経験回数ってあったような、、、と。

進むために着込んだレインパンツはそのままに、避難小屋へ向かうことにしました。

月が登り始めていました。

避難小屋に小さな明かりと、その遠く向こうに月の光。15夜のお月さまです。

砂地の平たい場所にストックシェルターを建て湯を沸かし、α米とフリーズドライのカレーを作り、靴擦れのケアをし、ササっと諸事を済ませ20時就寝、0時起床の出発としました。

ダウンを着て寝ましたが、足先の寒さに途中目を覚ましました。足先対策を講じる必要を肌で感じます。

再出発は真夜中でした。

月が明るく、ゆっくりやるならその灯りで撤収作業ができそうでした。

しかし、忘れる物によってはレース続行不可となる場合もあると考え、遊びはやめてヘッデンで照らしながら、ゴミを残してないか、忘れ物がないか泊地を確認するところまでを丁寧にやりました。この癖付けは大切な事だと思っています。

月明かりの中歩く稜線は、遠くの沢の音とさらに遠くの飛行機の音、風の音、そして自分の足音のみの何とも言えない面白い場所でした。

寝ると回復することを実感しながら、それでもやっぱり熊沢岳や東川岳の登りは脚にこたえるなあとぼやきつつ、木曽殿小屋を目指します。

東川岳登りの前に、銀色のサバイバルブランケットに包まれた人型の様な物が登山道から外れた場所にあり、遭難者が夜を明かしてるんだろうか?と思い、遠くから迷惑かもしれないと思ったが「大丈夫ですか?」と大きな声で尋ねました。

「大丈夫です」とすぐに返答があったので通過するとことにしました。ビバークする所としては良い所に見えました。

2:00 木曽殿小屋に到着です。

すぐさま水補給のために真っ暗な小屋のテラスを抜け、空っぽの1Lプラティパスとストック二本を持ち義仲の水を汲みに行きました。

小さな岩を乗り越える時に膝を擦り、新品ゴアのレインパンツに穴が開いてしまったのが残念でしたが、同時に疲労で注意力が低下し散漫と歩いていることに、気を引き締め直すいい機会でした。

水汲みの後は、風裏でマットを敷いて20分ほど仮眠をし、ゴジラの背中のように浮かび上がる空木岳の稜線を登り始めました。

何かの情報で偽ピークがあると知っていたので、目の前のピークを、「あれは偽物、あれは嘘」と呟きながら、偽物と判明した時のショックを和らげようとしましたが、やっぱりショックでした。

思わず笑ってしまうピークの波状アタックを楽しみつつ

3:40 空木岳到着です。岩岩のシルエットがとてもかっこいい山でした。

ここから長い下りです。朝の7時に駒ヶ根スキー場着を目指しているので空木岳頂上は早めに通り過ぎます。

ここまでの反省として、景色のいい所で休む時間が長くなっていることを思っていました。

出発準備の人で賑わうヒュッテのテラスを通り抜け、駒石(たぶん)にタッチし、空木平避難小屋に後髪を引かれつつ、平地と下りは小走りに先を急ぎます。

そうしているうちに夜が明けてきました。

残念ながら樹林帯に入っていたため日の出は見られませんでしたが、木立の間を射す朝日に朝を迎えた嬉しさを感じられ、心ばかりスピードを上げて進みました。

6:05 迷い尾根到着です。地形図にショートカットルートを書き込んでいましたが、正規のルートを通ってしまいました。

カバンを下ろし補給を摂って長めの休憩としました。この時点で7時に駒ヶ根駅は諦め、8時に駒ヶ根スキー場に下方修正します。

ここからの下りは気持ちのよい小道だったように思います。

すでに何名かの登山者とすれ違っています

洗顔した水場

MTBで下ったら気持ちよさそう

登山口近くで12年TJAR完走者の阪田さんが登って来られるのを見かけました。有名な山には有名な方がいるんだなぁとすこしテンションがあがりました。

そしてアウトドアショップKにたどり着いたのは8:35でした。

さらっとアウトドアショップKと書きましたが、TJAR報告書で何回も目にしたODSKってここか!って嬉しくて、思わず写真を撮ってしまいました。

その後は近くの芝生で道具を乾燥させ、10時に開店したこまくさの湯で汗を流し、わざわざ持ってきた服に着替え、駒ヶ根駅に向かいました。

長い間悩みの種だった右膝の痛みが出なかったことが嬉しかったです。

バスを探しましたが、ここから駅までも下見だなと思い直し歩くことにしました。

これもまた報告書で書かれているだろうすき家やドラッグストアを横目にカフェで朝ごはんを食べ帰宅の途につきました。

こまくさの湯では、後で調べて分かったのですが偶然にもTJARキャンプ後の方が入浴されており、憧れのロゴがくっついたザックをいくつか見かけました。

駅に向かう道の途中では男澤さんもおられて、こんにちはと挨拶をすることができました。

再来年はキャンプに是非参加してみたいです。

行かない、行ってはダメだと思っていたアルプスですが、確実に行動圏内になってきています。10月は4連休を申請し、北か南を行こうと思ってます。

今回の旅をTJARに繋げられるよう今後も試行錯誤していきます。

(気をつけるところ)

地図にCPなど大切な情報は書き込む。

休憩をコンパクトに。

ストックの使い方に慣れる。

登りに使う筋肉の持久力強化。

足先の冷え対策。

足先トラブルの早めの対処。

東海自然歩道トレイルマラニック ステージ2 夜の部

1日目の締めくくりは、夜の部でした。

スタートは19時。

コースは八曽休養林周回コース9km

持ち物はヘッドランプのみ。迷いましたが、水はスタート前に1時間ほどかけて飲んだ500mlで十分と考え持っていきませんでした。

スタートから2kmの区間は、道路崩壊地点があるということでスタッフの先導で全員歩きました。歩きといってもすたすた歩き、午前中の市街地歩行よりも速いスピードでした。

歩行区間が終わり、いよいよ本スタートです。真っ暗な林道を、ヘッドランプの明かりのみでトップ選手が駆け出します。夜間のトレイルは好きですが、ここでもマイペースの維持に努めました。5分ほど走ったところでスタッフの誘導により、シングルトラック区間に入りました。

この時すでに前後に選手はおらず一人旅状態でした。

初めからまずまずの登りです。先頭選手の明かりが遠くに見えました。

「マイペース、マイペース」と心の中で呟きながら、速足で登ります。

すると一人私よりも体の大きな選手が前を歩いていました。脚が合うかな?一緒にいけるかな?と思いながら近づくと、登りが得意そうにありません。追い抜き、また一人旅となりました。

またしばらくすると、トライアスリートでしょうか独特のがっちりした体つきの選手が走っておりました。登り区間で少し近づき、平たんと緩い下り区間で離され、スリッピーな下り区間になるとぐっと近づく、そんなことを繰り返していると、谷沿いの狭い良く滑る下り道で追い抜き、その人の「苦手~!」という声を後ろに聞きながら、ステージ1で痛めた足首をこれ以上捻るわけにはいかないと自分に言い聞かせマイペースで進みました。

 

シングルトラックも終わり、再び林道に戻ってきました。林道は路面がうっすらと見えるため、進みやすい方法を探した結果所々でヘッドランプを消すことにしました。

頭文字Dの藤原拓海を思い出しました。

 

「残り1kmです」とスタッフに教えられたころ、後ろから「苦手~!」と声を上げていた選手が追い付いてきました。ゴール手前でスパートをかけておられましたが、私は一定のペースで走りゴールをくぐりました。

タイムは1時間5分でした。

 

ゴール後目に飛び込んできたのは、真っ赤なスイカの赤色と、そのそばに並ぶフルーツポンチ達でした。久々にフルーツがおいしいと感じました。ポンチには白玉団子が入っており、思わずスタッフに親指を立てて感謝の言葉を述べていました。

私はもちもちしたものが大好きだったのです。

 

続々とゴールし、おいしそうにご褒美をほおばる選手を見ながら、混雑を避けるために本日2回目のシャワーを済ませました。

シャーわーの後は、特に話のできる人もおらずすることもないので、寝ることにしました。

今夜から雨予報だったので、荷物はすべて個別に防水袋に入れ、空になったザックを脚の下に敷き時過ぎには就寝しました。

ところが、ティピーの部や共同でテントを使用している選手たち(特に近くにおられたお姉さま方)のおしゃべり声が大きく、22時過ぎても止まる気配がなく、テン場で22時過ぎてこれはないよなぁ・・・まあいいか、いやきっとほかの人も迷惑してるだろうから「お静かに~」と言ってみようか・・・と思っているうちにいつのまにか寝てしまっていました。

0時ごろ、大きな雨音と、スタッフテントでの笑い声に目が覚めました。テントは軽く浸水していましたが、ぱちゃぱちゃと触った水たまりの深さから判断して、まだ4時間以上は持ちこたえられそうだったので、ヴィヴィがマット内に収まっていることを確認して再入眠しました。

そういえば、今回初めて(本来なら大会で初めての道具を使うべきではありませんが)導入したエバニューのEXPマットですが、FPマットで野宿トレーニングしていた身としては、快適そのものでした。買ってよかったです。

目覚ましの鳴る1分前、3時59分に目が覚めました。水たまりの中でしたが、家で目覚めるときの鉛のような体の重さと違って熟眠感がありました。

外を見てみると、すでに動き始めている人もいます。そして、外張りにしていたタープが一か所ペグが抜けており、その下においていた靴がびしょ濡れでした。

凹む波がやってくるぞ~と思いかけた瞬間、

どうせ一日雨やし、すぐにべちゃべちゃになるよ、大丈夫大丈夫!乾いたインナーファクトを履けばいいやん!と、いけてる自分が出てきて助けてくれました。

ご飯を食べ、2日目のスタートに備えました。

東海自然歩道トレイルマラニック1日目昼の部

なるべく1ヶ月に1トレイルレースと決めており、6月末か7月のレースを探していたところ、泊まりありのミニステージレースが開催されることを知りました。

それが東海自然歩道トレイルマラニックでした。

オフィシャルHPを見るとエントリークラス向きで、車で片道3時間程の場所で開催されており、予定も空いていたので、TJAR2022への第一歩と思い エントリーしました。寝袋とテントを持たないティピー泊の部と、全部背負うテントの部があり、迷うことなくテントの部を選びました。

交通手段は電車がオススメとありましたが、スタート(犬山)とゴール(定光寺)が異なる場所であり、スタートの犬山に車を停めた場合ゴール後2時間以上、電車に乗り、それも都会の名古屋に立ち寄り戻らなければなりません。

おじさんが、臭い服とカバンで電車は迷惑だと思ったので、車で行くことにしました。

その方が交通費もかかりませんでした。

駐車場は、高速インターから近く、名古屋駅からなるべく会場のある北に離れており、かつ名鉄と、JRの交差する辺りを地図で探した結果、名鉄味美駅近くにしました。

駅近くの営業駐車場は高いので、初めてアキッパというサービスを利用しました。2日間で駐車料680円と格安でした。安全面で少し不安でしたが、人通りのありそうなところだったので利用してみました。

アパートの空き駐車場でした。

家を出たのは予定から1時間遅れの5時くらいでした。

暑い時季の大会なので、道中でしっかり水分摂取をしました。スタート前にがぶ飲みしては、胃が痛くなり、尿ばかり増え、いいことがありません。

朝食もスタート時間を逆算し早めに食べ、胃に物がない状態でスタートできるようにしました。

味美駅から犬山駅まで電車に揺られること30分。車内にはスタッフと思われる方も乗っておられ、大会会場に近づいていることが感じられました。

受付開始の9時半より早く着いたうえに、スタートは11時だったので、エネルギー補給にロッテリアでタマゴサンドバーガーを食べました。

商品を待つ間、店の外を見るとファストパッカーが何人か通り過ぎるのが見え、いよいよ感が増してきました。

店内でフラスクに買っておいた水とポカリを入れながら気持ちを大会に向けていきました。

駅前の受付近くに行くと、水色のシャツを着たスタッフや、大きな荷物を背負った選手がぞくぞくと集まり始めており、その様子にさらに気持ちが高まってきました。

みんな強そうに見えました。

受付では荷物の重量測定があり、軽さや重たさの新記録が出るたびに歓声が上がっていました。

受付スタッフの明るくて元気な雰囲気や、選手から聴こえてくる話の内容から、殺伐とした大会で無い様子が感じられ気持ちの高まりは程よい緊張感に収まりました。

参加賞にいただいた若岡さんの書籍に喜ぶ余裕もあり、会場の雰囲気を楽しむことができました。

大会のコンセプトを思い出しました。

開会式では、5人と自己紹介をする時間が設けられており、人見知りスイッチを切り替え、近くにいた方とお話しができました。

スタートの11時になりました。ゆるい掛け声とともにゲートをくぐりました。

が駆け出す人はいませんでした。

最初の区間はピクニック区間とされ、犬山城を眺めながら寂光院までの4キロ道を、これもまた近くを歩く方とお話ししながら1時間ほどかけて歩いていきました。

道すがら、互いのカバンの大きさを見てどんなテントを使っているのか、普段どんな山をしているのか話をするのが楽しかったです。

寂光院に着き、スタート地点までの石段ですでに息切れしている人もいて、そこまで大会の難易度が高くないことに少し安心もしました。

12時に再スタートが切られ、合図と共に3人の選手が駆け出し、すぐに見えなくなりました。

ガチの人や、と思いペースアップを考えましたが、マイペースの維持が当面のテーマなので思いとどまり、同じようなペースの方と5、6番手を登りは歩いて、平地と下りは駆け足で行くことにしました。

しばらく一緒に進んでいると、昨年も参加されていた地元の方と分かり、困った時はなんでも聞いてくださいと言われたので、行けるところまで一緒に行こうと思いました。

その方は、他のトレイルランニングの大会だと2、3人と話ししてゴールしたらすぐ帰るような雰囲気なので、こんなふうに人と交流できる大会が好きだとおっしゃってました。

選手からこんな話を聞くことで、大会の雰囲気がより分かりやすく感じられるようになりました。

30分ほどトレイルを進んでいると、スタート前にお話しした方も合流され、そのどちらとも経験者だと分かり、知らない道と配られるアバウトな地図への不安が減りました。

途中、少しペースの落ちてきたお二人に、離れたところから、2箇所道を教えてもらいました。

今回は、レイドライトの赤白テープと東海自然歩道の看板が目印だったのですが、テープは道路建造物と相性が良く特に街の風景に馴染んでおり、白いガードレールに結んであると見落としそうになりました。東海自然歩道の看板も草むらに埋もれていたり、倒れて近くの壁に立てかけられていたりと、大会を楽しませる要素としても機能していました。

(2日目はそれらを見落として20分ロスする場面がありました)

13時ごろになるとひとり旅になっていました。

登りの林道を歩いていると、ゲスト選手の若岡さんが赤いウエアで軽やかに抜いていかれました。

梅雨の時期の山の緑に、赤いウエアが映え印象的でした。

登りの斜度がきつくなる度に、若岡さんとの距離が離れていき、しまいに見えなくなりました。

ここでもマイペースを維持しました。

チェックポイント前で前を走る若岡さんが見えてきました。

チェックポイントでは5番か6番、テントの部やと2番くらい、と順位を言われましたが、

気にせず笑顔で走りきること、マイペーで行くことを意識して、順位を追わないことにしました。

後ろや前ばかり気にしていたら自分のレースができなくなります。特に後ろを気にしたくありませんでした。

このチェックポイントで給水を受ける時、少し先に着いておられた若岡さんが、「順位関係ないからお先にどうぞ」とスマートに順番を譲ってくださいました。

ゲスト選手の余力の幅を感じたシーンでした。

ここからゴールまではずっとひとり旅。

頭を空にして、前に進むことだけ考えて走りました。

喉が乾く前に水を一口ずつ飲み、40〜60分に一度は補給を食べ、食べて5分ほどは進むペースを落とし胃の負担を減らす、を意識的に行いました。

と、その時、小さな段差を下りた右足の足首を捻ってしまいました。

程度としては軽く、疲れが足にきたんだなと、3分ほど休息をとることにしました。痛みが引いたのでまた走り出しました。

すると、あと3キロです!と笑顔で綺麗なお姉さまが三人コース誘導をしておられました。

ああ、あともう少し、

と少し安心し進んでいたところ、木立の間にスタッフシャツを見かけ、集中力が一瞬切れ、

今度は左足首を捻りました。

今度は中等症で痛みが引かず、腫れも出ました。その場でうずくまり、靴紐を結び直し、しばらく休みました。

少し痛みましたが、また走れるようになったので、お姉さまの応援を思い出して走り続けました。

川沿いの走りやすい道で、このままゴールかー、楽だったなあと思っていると、路上にスタッフ2名が見えてきました。

何を言われるかと思うと、登りでーす。登ってゴールでーす。と言われました。

ああ、軽い登りか、と思い速足で登り始めましたが、てっぺんが見えず歩くことにしました。

途中息を整えるために10秒!と決めて休みも取りました。

登れないことはないものなキツイのぼりでした。

3人のお姉さんの笑顔からは想像できない登りで、かつ思ったより長く、まさか迷ったのか!?と思うほどでした。そう思った頃に赤白テープがヒラヒラと見え、道は平坦になり、ようやくお姉さんの笑顔とコースのキツさのギャップに笑いが出てきました。

14:30

1日目のゴール地点アウトドアベース犬山キャンプ場に到着しました。

夜しっかり回復するためなるべく快適な寝床が必要だと思い、気に入った藤棚の下にテントを張りました。

今回はトレイルシェルターに、雨対策のタープを重ねダブルウォール風に張りました。

その後、混まないうちにとシャワーへ向かいました。

3分100円のシャワーはシャンプーと石鹸があり案外快適で、洗濯もできました。

早めにリフィルのカップ麺とカレーの時間でカレーラーメンを作りご飯を済ませ、トークショーを待ちながら徐々にゴールする選手を拍手で迎え、夜の部に備えました。

オシッコが出ていなかったので水分が足りないと思い、炭酸水500mlも補給しました。

〜夜の部へ続く〜