日曜日はマラソン大会救護で出勤扱いとなり、本日代休をいただいておりました。
大山に紅葉見に行こうと思ってたのですが、低気圧とそこから伸びる短ーい前線により、天候不順の予報が出ていたので、近場に変更しました。
同行予定者がぎっくり腰で欠席となったので、ちょっとハード目の登山に変更しました。
お気に入りの扇ノ山山頂避難小屋でランチを食べることを軸に予定を組み立てました。
地図を見ていると、霧ヶ滝が近くにあったのでまずここに行くことにしました。
11:11 霧ヶ滝渓谷入口出発です。

初っ端なからこの感じで、期待が膨らみます。
晩秋の渓谷を、時々熊よけに声を出しながら進みます。

標準コースタイムが1時間だったので、40分くらいで着くかと思ってたのですが、ちょうど1時間かかりました。
木々の隙間から、立派な岩壁が見えてきました。
もう案内なくても迷わんわ!というところにこんな看板。
山肌の向こうに見えるはずの滝を想像してワクワクしながら進むと、予想を上回る滝が現れました。





すごいしか出てきません。
そのうち言葉が続かず静かになってしまいました。無限に形を変えながら落ちてくる水を眺めます。
滝前空間が気持ちのよい滝です。
この感覚
嘘はついてないなあとしみじみ思います。
滝の下には岩魚が泳いでいました。

飛沫で少し冷えてきたので、お昼ご飯に向けて移動です。
地図を見ると滝の右岸を巻き上がり、そのまま登山道に出ることで扇ノ山山頂に行けそうでしたので、来た道を戻らず、そちらの道を行くことに。
落ちたら死ぬような体力勝負の巻きでしたが、なんとか成功。石垣で組まれた登山道にでました。山と高原地図上で破線なのが気がかりでしたが進んでみることに。
見下ろすと、落ち葉で隠れた地面を裂くように無名の滝が見えました。

登山道にでた安心感で写真を撮る余裕がありましたが、5分も経たないうちに壁に当たってしまいました。
登山道が谷のところで崩れており、向こうに見える登山道まで一度谷に降りる必要が出てきました。一見楽に降りられそうな谷だったのですが足場が悪く、草の生えていない斜面に降りられず立ち往生してしまいました。
登山道に登り返し、次に考えたのはさらに登山道から山側の斜面を登り、コンパスで示した山頂方向に真っ直ぐ進む方法でした。
雨が降り始めグズグズするのはよくありません。登ろうとする斜面は、木がたくさん生えておりよじ登ればいけそうです。登った先は地図上ではなだらかな斜面です。
滝を巻いた時と同じくらいの斜面を登り、登った先でレインウェアを着込み、コンパスの角度を合わせ、道の無い所を進み始めました。圏外だったのでアプリで現在位置を確認できませんでした。
写真のような特徴の乏しい所を、時々遠くの地形も確認しながらガンガン進んでいきます。
時々作業用林道を歩きながら、逃げる鹿を見つけ、なめこを採集しつつ、笹薮を掻き分け、扇ノ山に向かう登山道に出てきました。ほぼ読み通りでした。
そこから15分ほど歩きたどり着いたのは、先週一目惚れした山頂避難小屋。
ガスの中に立つ姿も素敵です。

早速お邪魔して、二階で昼ごはんにします。14時半頃でした。
外は雨風が強くなっています。

レインウェアを脱ぎ、ダウン上下を着込み、温かいキムチ鍋を食べ、1時間休憩のち再出発です。ヘッドランプを取り出しやすいレインウェアのポケットに入れ走り始めました。
熊がいる場所なので暗くなる前に車のあるところへ戻りたいです。
登山道を走り、畑ヶ平の農道から舗装林道をただただ走ります。
途中、亀、鶴、お面滝を写真に収め、

幸せな記憶が蘇る滝です。


のり面吹付工事の人も写真に。

そうそう、のり面工事の現場交通整理をしていたおじさんが、走って降りてくる私を見て驚いていました。まさかこの時間と天候の中、山の中から走って降りてくる人がいるとは想像しなかったでしょう。
私もこんなことをするとは思ってませんでした。
最後は見たことある看板を見つけ、2年前の記憶をたどりながら17:15分スタート地点に戻りました。
帰りは、定番になりつつある名湯村岡温泉に浸かり

移り住むなら、綺麗な水と温泉と沢と山が近くにあり、ややこしい付き合いがなく、気の合う人と住める場所がいいなあと思うのでありました。
死ぬまで消化試合予定の日々ですが、疲れを伴う中身の充実した山行でした。