源流イワナ釣り装備とウルトラライトハイキング

源流イワナ釣りとなると沢登り装備が必要になってくる。

さらにテント泊が重なると泊まりの用具が入って、荷物はただの釣りや日帰りより大きくなってくる。

ところが魚を釣り歩くとなると荷物は軽いにこしたことはない。

こうなってくると装備の軽量化が必要になってくる。かつ登山道とは異なるバリエーションルート登山にあたるため、削れない装備が必然的に増えてくる。

となると、荷物は厳選されてくる。そこに夜の焚火時間を楽しむための遊び心を加えると、ウルトラライトハイキング的な発想になってくる。

ウルトラライトやファストパッキングなど横文字を並べ言葉先行にしなくても、必要最低限の荷物で山に泊まれて快適に移動でき、安全も確保できるようにする、と考えていくと、自然とそうなってくるんだなぁと思った。

今回は泊地の状況がよくわからないので、快眠優先でマットのボリュームがやや大きい。

狂犬

捨てていいと思った命なら

それを使って死ぬ気で守れば良かったんだ

と、たった今気がついた。

次はないかもしれないけど、

斧を研いでおこう。

ずるかった自分を捨てよう。

沢登りの写真で気がついたこと

昨夜寝床で過去の沢の写真を眺めていた。

すごく嬉しそうな笑顔が沢山あった。嬉しさが爆発しているような笑顔だった。

幸せだったことを何度も思った。

なんでこんなに幸せだったのだろうか。

気がついたのは、今その笑顔がなくなっていること。

もう一度、そして何度でもその笑顔が

ただただ見たいと思った。見られるならなんだってするかもしれない。する価値があると思っている。

眠たくなっていたからおかしな気持ちなのかもしれないけど。たぶん何度でもそう思うんだと思う。

沢や滝にとっても似合うのは、真顔でも苦虫顔でもなくて優しい顔なのだと思った。

山と道 light five pockets パンツ

five pockets pantsが気に入ったので、またまたハイマートベルクさんで、lightの方も買ってみた。

さらりとした着心地、備わってるのか知らないが着続けても匂いにくく、適度な伸縮性と動きやすさ、形よく色みもよい。プレゼントしたくなってくる。

頑丈さはまだわからないが、かなり気に入った。

困った点をあげるとするなら、前にジップが付いておらず、これに慣れてしばらくして違うパンツを履くと、トイレの後上げ忘れることがあることだ。そして、毎回男の子のようにパンツを全部ずらさないと小用が足せない点である。

逆に考えるとこのパンツを履く限り、社会の窓大開放で笑われるということは起きないのだが。

今後も買い続けること間違いなしです。

源流イワナ釣り装備

調べると本やサイトに細かいことが載ってないから、備忘&まとめのため、今ある経験から取捨選択した装備について書いてみた。

まずはどこにでも書いてある情報から。

・5m硬調の渓流竿

・1mくらいの提灯釣り仕掛け(0.8号の鮎釣り用天上糸に、0.4号ハリスとイワナ針。複数用意しておく)

・エサ(主にブドウ虫)

・川虫採取用の網

・川虫を保存しておく容器(ブドウ虫の空容器)

・釣った魚を入れる保冷バッグと保冷剤

・ナイフ(使用毎に研いでおく)

・バーナーとコッヘル

・お昼ご飯(山の時だけカップ麺可)

・地形図とコンパス

・エマージェンシーグッズ(簡易医療キット、テーピング、サバイバルブランケット、ヘッドランプ)

・レイン上下

・飲み水とお菓子

続いて、本などに書いてない装備

・医療用コッヘル(針外しに最適。失くしやすいのでコードリールなどが必要かも。転倒時に自分に刺さらないよう何処かに必ずクリッピング)

・透明ビニール袋4枚(匂い対策で2重にした袋を2組つくる。1組は釣った魚を入れておくため。もう1組は捌いた後の魚を入れておくため)

・おにぎりやパン(湯沸かしと麺ふやかし時間の空腹しのぎ)

・下山後の汚れ物入れ(帰宅後そのまま洗濯機まで持っていける大きな袋)

・ミニ座布団(休憩時間の質が上がる。背面パッド代用)

・ホイッスル(沢では声が聞こえにくいから)

・環境汚染しないハンドソープ(海釣アイテムだが使える。帰りの車でハンドルを握る手の匂い対策。でも源流イワナはあまり臭くない)

・シンプルなザック(登山ほど長く背負わないし荷物が軽いので、背面パッド不要。筒状のシンプルで竿が入りきるもの。下山は藪漕ぎのばあいもあるので、引っ掛かりやすいポケットなどは極力無い方が使いやすい)

申し訳ないとも思えなくなったら

されて嫌のことを身近な人にしてしまう

どうしたらよいのか分からないし

嬉しいことしたい気持ちが消えてしまったからもうどうしようもない。

こんな時他の人は何をするのだろうか。

首にヒルが落ちてきた。

今は沢山制約があるけど

いつか思うように生きられる日まで

力を蓄え、伴走するように応援したい人がいます。

押しすぎたり引きすぎたり、力加減が分からず、傷つけてしまう事があっても、両親の次に命を与えてくれたその人を、できる限り、許される限り支えたいのです。

今はそう感じています。

登山の落とし物

手袋の落とし物を山道で見かけることがある。

ただ、その手袋はおおよそ専門店で購入されたであろうものではなく、かつ片方だけであることが多い。

アウトドアメーカーのものを見かけたことが無い。今私が欲しいOMMやレイドライトやモンテインのオーバーミトンなんかまず落ちていない。

勝手な推測だが、無くしても財布に痛くない価格と無くても困らない機能だから拾いにこないか、他人に拾われないんだろう。

厳冬期用の高価な手袋なら探すだろうし(そんなところに行く人は予備を持っているし、そもそも落とさない)、見つけた人が拾っていくだろう。

作りのいい物を買って大切に使いたいなと、山に落ちている手袋を見て思った。

ファストパッキングについて

身一つで寝食背負って生活する。

そのシンプルさ、自己完結の度合いが心地よい。

そして目的とするものが遠くであっても、『触れたい、見たい、感じたい』の行かなくてはならない人種である自分には、限られた時間を有効に使うために移動に速さが求められる。

となると、私にしっくりくるのはファストパッキングとなる。

身に付けるのは代用の利く、軽くて頑丈なバランスの良いものが理想である。

さらに知識はいくらあっても重くならないので、外で生きる術はなるべく沢山知っておいた方が良い。道具についても同じことが言える。

食べられる自然の恵みについては、知っておいて困ることはない。なるべく沢山知っておきたい。もし出来るなら、動物を食べる方法も沢山知っておきたい。

今の自分のやりたい生き方、山への取り組み方、それを表すのがファストパッキングという言葉である。

自分の山を探す過程でTJARのゴールも通過したい。

廃村熱田地区でイワナ釣り

よく晴れた日のイワナ釣り。

少し前に訪れた時、川の流れにスッと走る黒い影を確認していた。

地区の入り口にある橋の近くから入渓し、川虫を数匹捕まえ釣り開始。

20センチほどのイワナがすぐに釣れた。一匹目かつ小さいので放流。穏やかな顔のイワナだった。

沢は明るく水は綺麗でよい天気。気分上々で遡行開始。

次のポイントでもすぐに当たりがあり、沢のすぐ脇を道路が走る環境にあって、源流釣りとは異なるあまりの簡単さに腕が上がったのかと勘違いしそうになる。

いやいや、そんなことはあり得ないと思い直しさらに上流へ。

またもや釣れる。今度は25センチ程の夕飯サイズ。しかも腹掛かり。

なんとも食いっ気のあるイワナだなぁ、こんな来やすい場所なのにスレてないのか?昨日の晴れ間はさっぱりだったのに、何が違うのか?と疑問符が湧いてきた。

とりあえず夕飯用に三匹釣れたらやめようと思い、小物は放流しながら釣り上がる。

2匹めは小さかったが針を飲まれており、命をいただいた。

一つ目の橋を越え、小さな滝壺でこれまた簡単に3匹目が釣れた。

釣りの間、近くの道路では車やバイクが何台か通り過ぎていた。気が散った。

三匹目が釣れたところで、取り敢えず沢を見るために上に行こうか迷っていたら、イワナによく似た監視員さんが一直線にやって来た。

入川料金4000円を払い、たくさん浮かんだ疑問符を解消しようと尋ねてみた。

私「簡単に釣れますが、もしかして、放流されてますか?」

イワナおじさん「養殖して沢山放流してますよ。上〜の方まで。大滝二本超えたら、そこからは天然です」

疑問は解消された。腕が上がった訳ではなく、そういうことだったのだ。

途端にイワナ釣りに虚しさが出てきた。遡行する冒険心も減り、薪を集めたり、夕飯の準備をしなくちゃと思い始め納竿した。

いつも通りイワナを捌き、生えていたワサビの葉で包んだ。一本は塩焼き、二本は焼き枯らし用。

どうやら、私はイワナ釣りは好きだが、釣ることよりも、人の手がほとんど入っていない、人の匂いの少ない、人の立てる音がしない源流、その沢の姿が好きだったのだ。そこにいれること、そこでイワナを釣ることが好きだったのだ。

魚を放流した沢でなく、イワナが自然にいることのできる沢が好きなのだ。そんなところにいるイワナは綺麗なだけでなく、顔には優しさより厳しさを感じる。

ただ、食料を得るためだけなら今回みたいなところで十分である。でも山になって沢と一体になって、そこで溶け込むようにあるためには、ここは違う場所だった。

初めて連れて行ってもらった沢で得た感覚は、自分の中でやっぱり、そして以前よりももっとはっきりと生きていた気がした。