数年前まで、何か幸せか
なんて考えたことがなかった。
いや、あったか、、、も。
けれども、あったとしても、
ステレオタイプなものを幸せと、
意識せずとも思っていた。
家族がいて、収入があって、家を買い、車を買い、家族仲よくて、旅をして、趣味をして、子どもを育て、穏やかに歳をとり、仕事もやりがいや達成感があり、楽しかったと死んでいく、ざっくりだけど、そんな感じ
を思っていた。
思い込んでいた。
ところが、初めて自分で気がついた幸せは、ステレオタイプなものとは異なっていた。
初めて自分で選んだと感じる幸せ。
きっとステレオタイプ側から見たら、狂っているだろう幸せ。今までの私なら選ばなかっただろうこと、それを幸せと感じてしまった。
その幸せと、以前まで疑うことすらなかった幸せほギャップを埋めるために無理をしなくちゃいけなかったんだと思う。
けど、無理せずとも、少なくともこの気持ちをわかってくれる人がいたから、なんとかやっていけると思っていた。