雪のない冬の天滝へ

鳥取大山に行く予定だったが、地元から行く人が一人になり、合流予定の人たちはいつの間にか前日泊で行ってるし、体調もいまひとつだったので近くの山に行くことに。

前日の雨に、ぬかるむ近所の山肌を想像し、少し雪も見たいと北へ。

となると、滝。しかも行った事ない季節の滝。

で、養父の天滝へ。

念の為アイゼン持っていったが用は無く、行けるとこまで車で行って道路脇に停め、膝下ツボ足でのんびり1時間。

雪解け水で水量ほどほど。

ちょこっと春の滝前空間。

三つ葉ツツジの赤を思い出しまた来た道へ。

頭に当たった小さな落石とか、負われた子の姿とか初めて靴で入った沢の感触とか、そんなことばかり思い出しながら歩いた。

一応訪問帳にまた来るって書いてきた。

春の天滝

イワナと山菜

高原キャンプから、翌日はイワナ釣りと簡単沢登りだった。

先々週はゴルジュ雪渓に阻まれ引き返した沢。

今回は、僅かにスノーブリッジを残すのみで、雪に押し倒された木々に埋もれる春の沢。

源頭に近づくと入れ食い状態に。最後の滝の下では太い金色の雌イワナに会うことができました。それまでの沢に満足してたので即リリース。水がほんと透明で「綺麗」の連発。

お昼は定番カップ麺。途中採ったギボウシを湯がいて投入。

最後は千島笹の藪をかき分け林道に。

いつもここにはいい時間が流れています。

冬の赤岳

12/26.27に初めて長野の冬山に登ってきました。

山岳会のメンバーと計4名。

赤岳鉱泉泊で一泊二日のゆったり山行。

ベッドと絨毯のあるお部屋は快適で、リーダーからは、「これが当たり前と思ったらだめだよ」と言われました。

夕飯までに軽く酒盛りを始め、名物ステーキをいただいた後はさっさと9時ごろには全員就寝。みんなは8時、私は談話室の漫画を読んで9時就寝。

暑くて夜中に服を脱ぐくらいで、冬山とは思えませんでした。

翌朝8時ごろにのんびり出発。メンバー1人が高山病疑いで行者小屋で下山し、3名で赤岳山頂へ。

寒さに合わせて衣類を足し、風吹く中山頂へ。-18℃くらいだったでしょうか。

遠くに富士の姿が現れたときには声がもれました。

下山途中で南沢大滝のアイスクライミングを見物し、

犬用のゴム底靴を片方拾い上げ

予定通りに下山し、湧き水を飲んで帰路につきました。

近所の里山と違い、人の沢山いる地方中核都市のような山でした。

初めて使う冬靴とハードシェルパンツの性能を体感できたことも今後の参考になりました。

メンバーの存在をとてもありがたく感じた旅でした。

無名の滝に勝手に命名

扇ノ山近くの無名滝。

岩井谷に落ちるその滝

地形図にはバッチリ滝マーク。

50mほどの大きな滝。

美川(びせん)の滝と呼んでみることにした。

滝行したら冷たくて、なんとも爽やかな気持ちになれました。

秋の訪れを身をもって味わいました。

若浪川にイワナはいるか?

魚影はかなり薄く、

釣り遡行というよりは滝見遡行になる可能性大。

そんなことよりなによりも、水温の上昇、降雪量の減少、温暖化現象が生態系に及ぼす影響を考えざるをえない、そんな一日を過ごしました。

渓峰尖 また折れる

8/22は朝7時に集合して、但馬の沢に行ってきました。

名のない滝を眺め、釣り上がっていきました。

こんなのとか
こんなのとか
どこも涼しい
高さ30mくらい

仕掛け交換中に、小さくこけた釣竿が穂先から二番目のとこで折れてしまったのが残念でした。その日は隊長に借りた竿も使って6匹の釣果。

水温はやや高めで、イワナも熱中症だったのかもしれません。一番大きなイワナだけいただくことにしました。

詰めのあたりは平たく明るく平和な沢で、テント泊できるところがあちこちに。

秋に再訪したいところです。

神童子谷。有名滝に会いに行く

関西沢登りの本。その表紙を飾る滝、釜滝。

沢登りを始めた頃から何度となく写真で目にし、滝壺の美しさを聞いていました。

今回はその滝のある神童子谷へ一泊二日の沢登り旅へ行ってきました。

二日目に訪れた釜滝とその滝壺は、噂に違わず見事な青と、シンとした深さがあり、ただ感動し、水の冷たさに震えながらそこに溶け込もうと泳いで潜ってをしてきました。

ただ、日の射すハイライトシーンは見逃したので近々再訪したいと思います。

沢山人がいたので溶け込み率はちょっと低めでしたが、いい時間を過ごすことができました。

その後は犬取谷を詰め、稲村が岳タイムアタックと大日山を遊び、テクテク2時間母公堂まで下山しました。

綺麗な水のある場所に住みたいなあったあらためて思いました。

右俣は鱒沢 左俣は岩魚沢

週末は沢暮らしをすべく、沢泊まりと源流釣りの用意をして出かけました。

難無くたどり着いた滝前で昼ごはんを食べ、湯沸かしの間に釣り糸を垂らすとアタリがあり、幸先良いなあと滝上の流れを想像しながら、食後にすぐ高巻きを開始。

巻の途中に、獣臭漂う熊の寝床を見つけ、熊除けに発声しながら先を進む。

竿を出すのはまだ先と遡行してたらまた滝が。補助ロープで登るには手強く、地形図眺めてまた高巻に。標高上げるとまたさらに滝が見え巻を継続することに。大小合わせて予想以上の滝出現率。

ようやく竿を出したらすぐにアタリはあったが、いつもと様子が違う。サイズの割にやたら引く。魚の色が明るい。

で、釣り上げると、鱒!虹鱒である。

水中でも、地面に上げてもビチビチビチビチ。細かくビチビチ。持つとマッチョ。まだまだビチビチ。

岩魚のような潔さが感じられず、やや嫌いに。いや、だいぶん嫌いに。バラしても何度も食いにくる食い意地にまた辟易。

何度釣っても鱒しか釣れない。どうやら岩魚は駆逐されたようだ。師匠曰く、山師が放したらしい。釣る気がだいぶん減衰し、夕飯分釣って納竿。

3時ごろだったが泊地を見つけ、焚火夕飯時間に。鱒はしっかり塩を振り遠火の強火で塩焼きに。悔しいかな味はよかった。

お酒をいつもより大目に飲んで9時就寝。

夜中の1時にテント付近でムカデのような足音がして目覚めたが、気のせいだつたのでそのまま4時までぐっすり。山では早寝早起き楽勝。

行程は長くないからゆっくり火を起こし直し、朝ごはんを食べ6時に再出発。

左俣の滝があると思われるところより少し上流まで尾根を進み、入渓して最溯上。

この沢、岩魚の天国でした。昨日ここに泊まったら良かったなあなんて言いながら釣り上がる。ブドア虫が無くなったが、師匠の獲る川虫やこおろぎを餌によく釣れた。かなり小さな川虫でも釣れた。

2人合わせて塩焼きサイズが11本、尺の刺身サイズが2本。大きいのはさすが全部師匠の釣果。

ライントラブルが何度かあったので反省点がいくつか残る。

左俣を上り詰める前に納竿。岩魚を捌いて、沢水を氷替わりジップロックに入れ、熊笹を抗菌剤にして保冷バッグに詰め下山。下山道は恐れていた藪漕ぎは無く、釣れた魚の重みで肩が凝ったものの、ふかふかで癒しの山道でした。

源流で岩魚釣って、焚火しながらお酒飲んでテン泊して遊びたい人、なかなかおってないなぁ、どうしたら見つかるんやろ、どうやって声かけたらいいのかなぁ?なんて師匠言いながら車を置いたところまで。

梅雨前の緑あふれる週末源流暮らしでした。

沢登りの写真で気がついたこと

昨夜寝床で過去の沢の写真を眺めていた。

すごく嬉しそうな笑顔が沢山あった。嬉しさが爆発しているような笑顔だった。

幸せだったことを何度も思った。

なんでこんなに幸せだったのだろうか。

気がついたのは、今その笑顔がなくなっていること。

もう一度、そして何度でもその笑顔が

ただただ見たいと思った。見られるならなんだってするかもしれない。する価値があると思っている。

眠たくなっていたからおかしな気持ちなのかもしれないけど。たぶん何度でもそう思うんだと思う。

沢や滝にとっても似合うのは、真顔でも苦虫顔でもなくて優しい顔なのだと思った。

沢暮らし

ある日イワナ釣りに行った。沢は、若かりし日の師匠が通い詰めた思い出の場所。

アプローチから、可愛い花に歩みを止められ、ゆったりとしたスタートに。

ピントがいまひとつ 一輪草
船の錨に似た錨草
ネコノメソウ

入渓ポイントに近づくにつれきれいな水が目立ち始め、山芍薬が生える辺りから沢の中へ。

花が咲くのはもう少し先。山芍薬。

地形図を見ながら釣り開始ポイントまでさらに進みます。

飾りのない素直な滝

師匠の記憶では、この滝上から釣れ始めるという事だったので早速餌を落としました。

すると立派なイワナが釣れあがりました。幸先のいいスタートです。

すぐ上流で釣っていた師匠もイワナを持って笑っていました。

そこからは暫くお喋りしながら釣り上がり、バラシを挟みながら4匹釣ったところでお昼ご飯に。

沢の中に突如現れた何もない広ーい場所で昼を食べ、午後の部へ。

熊の爪痕にドキドキしながら手付かずの源流風景を堪能します。

谷が迫り、源流の色が濃くなってきた辺りから一つの棚に一匹位の頻度でイワナが現れ、27〜28センチ位の良型が釣れました。

ただただキレイ

早めに竿を納めた師匠を追いかけ、またまたバラシもしながら、良型を2匹釣って納竿。

内臓を取り出し、獲物を並べて写真に収めます。

最後は沢を詰め、転げ落ちたら谷底までのブナの斜面を這い上がります。残雪が所々にありました。

そこから林道と僅かな踏み跡残る破線道を、これもまたオリエンテーリングみたいで楽しいと話しながら下山。

花や風景を楽しみながら下っていきます。

陽が傾く中、沢と尾根をグルッと回ってスタート地点に戻ってきました。

ポツポツと家の建つ集落を抜け最後の登り坂。

春の日本の原風景を味わう、濃ゆい1日が終わりました。

今日気付いたのですが、渓流釣りは登山も沢登も釣りも楽しめて、外ご飯も沢水暮らしもできて、なんて贅沢な行為なんだろうかということです。

また山を彷徨いながら、大切な人とこんな時間を過ごしたいなと思いました。

イワナは刺身と唐揚げで、美味しくいただきました。