真夜中の後悔
もうしないでおこう、なるべくしないでおこう、と思ってたけど、過去の自分を殺したくなった。
会いたくない人達と毎日顔を合わせ、会いたい話したい人とは出会えず、
そのどちらもそうなった理由が自分にあり
生きていることが辛くなり
まずは過去の自分を、受け入れようとしていた自分を、また殺した。
真夜中の後悔
もうしないでおこう、なるべくしないでおこう、と思ってたけど、過去の自分を殺したくなった。
会いたくない人達と毎日顔を合わせ、会いたい話したい人とは出会えず、
そのどちらもそうなった理由が自分にあり
生きていることが辛くなり
まずは過去の自分を、受け入れようとしていた自分を、また殺した。
1日目の締めくくりは、夜の部でした。
スタートは19時。
コースは八曽休養林周回コース9km
持ち物はヘッドランプのみ。迷いましたが、水はスタート前に1時間ほどかけて飲んだ500mlで十分と考え持っていきませんでした。
スタートから2kmの区間は、道路崩壊地点があるということでスタッフの先導で全員歩きました。歩きといってもすたすた歩き、午前中の市街地歩行よりも速いスピードでした。
歩行区間が終わり、いよいよ本スタートです。真っ暗な林道を、ヘッドランプの明かりのみでトップ選手が駆け出します。夜間のトレイルは好きですが、ここでもマイペースの維持に努めました。5分ほど走ったところでスタッフの誘導により、シングルトラック区間に入りました。
この時すでに前後に選手はおらず一人旅状態でした。
初めからまずまずの登りです。先頭選手の明かりが遠くに見えました。
「マイペース、マイペース」と心の中で呟きながら、速足で登ります。
すると一人私よりも体の大きな選手が前を歩いていました。脚が合うかな?一緒にいけるかな?と思いながら近づくと、登りが得意そうにありません。追い抜き、また一人旅となりました。
またしばらくすると、トライアスリートでしょうか独特のがっちりした体つきの選手が走っておりました。登り区間で少し近づき、平たんと緩い下り区間で離され、スリッピーな下り区間になるとぐっと近づく、そんなことを繰り返していると、谷沿いの狭い良く滑る下り道で追い抜き、その人の「苦手~!」という声を後ろに聞きながら、ステージ1で痛めた足首をこれ以上捻るわけにはいかないと自分に言い聞かせマイペースで進みました。
シングルトラックも終わり、再び林道に戻ってきました。林道は路面がうっすらと見えるため、進みやすい方法を探した結果所々でヘッドランプを消すことにしました。
頭文字Dの藤原拓海を思い出しました。
「残り1kmです」とスタッフに教えられたころ、後ろから「苦手~!」と声を上げていた選手が追い付いてきました。ゴール手前でスパートをかけておられましたが、私は一定のペースで走りゴールをくぐりました。
タイムは1時間5分でした。
ゴール後目に飛び込んできたのは、真っ赤なスイカの赤色と、そのそばに並ぶフルーツポンチ達でした。久々にフルーツがおいしいと感じました。ポンチには白玉団子が入っており、思わずスタッフに親指を立てて感謝の言葉を述べていました。
私はもちもちしたものが大好きだったのです。
続々とゴールし、おいしそうにご褒美をほおばる選手を見ながら、混雑を避けるために本日2回目のシャワーを済ませました。
シャーわーの後は、特に話のできる人もおらずすることもないので、寝ることにしました。
今夜から雨予報だったので、荷物はすべて個別に防水袋に入れ、空になったザックを脚の下に敷き時過ぎには就寝しました。
ところが、ティピーの部や共同でテントを使用している選手たち(特に近くにおられたお姉さま方)のおしゃべり声が大きく、22時過ぎても止まる気配がなく、テン場で22時過ぎてこれはないよなぁ・・・まあいいか、いやきっとほかの人も迷惑してるだろうから「お静かに~」と言ってみようか・・・と思っているうちにいつのまにか寝てしまっていました。
0時ごろ、大きな雨音と、スタッフテントでの笑い声に目が覚めました。テントは軽く浸水していましたが、ぱちゃぱちゃと触った水たまりの深さから判断して、まだ4時間以上は持ちこたえられそうだったので、ヴィヴィがマット内に収まっていることを確認して再入眠しました。
そういえば、今回初めて(本来なら大会で初めての道具を使うべきではありませんが)導入したエバニューのEXPマットですが、FPマットで野宿トレーニングしていた身としては、快適そのものでした。買ってよかったです。
目覚ましの鳴る1分前、3時59分に目が覚めました。水たまりの中でしたが、家で目覚めるときの鉛のような体の重さと違って熟眠感がありました。
外を見てみると、すでに動き始めている人もいます。そして、外張りにしていたタープが一か所ペグが抜けており、その下においていた靴がびしょ濡れでした。
凹む波がやってくるぞ~と思いかけた瞬間、
どうせ一日雨やし、すぐにべちゃべちゃになるよ、大丈夫大丈夫!乾いたインナーファクトを履けばいいやん!と、いけてる自分が出てきて助けてくれました。
ご飯を食べ、2日目のスタートに備えました。
土間の壁面に、アウトドア道具収納場所を作ります。
これぐらいしか自らやれそうなことがありません。
やる気を返してください!という気持ちでやってるので、あんまり楽しくありません。
それはさておき、
まずはビフォーの写真から。
棚やら金網やら買ってきて、場所は作りましたが、ただいま半分ほど収納したところで満杯ちかくになり、さてどうしようかと悩み中。
どの分野もちょいかじりしてるので道具が意外に多い。
治ったらアフターの写真も。
村の集まりで公民館に遅くまで篭ってました。
つけたテレビで、女優の杏さんの手指がアップで映ってました。
よく似た指をした人を思い出しました。
手指に表情ってあるなぁと思いました。
私のは、どんな表情なのでしょうか。
僕はたぶん
鬱に、もしくはそれの類に
なっているんだ。
これを見て思った。
僕は自分を理解して欲しかったんだと思った。気づかなかった自分、見過ごそうとしていた自分、否定し続けてきた自分を。
そして人を理解することに何も厭わなかった。
だから全てを話し、受け入れてもらえたとき、心の底から安心したんだと思う。生きててよかった、生きていていいんだって思えた。
でもそれが思いっきり根底からひっくり返って、嘘や裏切りが見え、自分のズルさに気がつき、原因が自分のした事であって、だから一気に自分を、身近にいる人も、きっかになった人も、頑張って受け入れていた状況も、全て全て嫌いになって、消えたくなったんだと思った。
借りるのちょっと恥ずかしかった
けど
目に入った表紙の言葉が
私を捉えて話さなかった。
抜けたいと思っているのかはまだわからない。
走っているときは体の声に耳を傾けている。頭の声でなく体の声で動いている。だから走りたくなるのかなあ。
これは読んでいるだけで書いている人の思いが伝わってくる。
参加する、申し込むために安直な実績を作ろうとする人がいたということなのだろうか。
出ることが目的でなく、自分の山の姿が結果として形となってTJARになる
そんな参加をしたいと思った。
たぶん
きっと
僕は冒険が好き。
冒険好きな人も好き。
見ているだけで満足できない。
帰宅して公式ホームページ見たら、結果が出ていた。
https://www.gotrail.jp/ホーム/第5回レポート/
精進せねば。
家に帰ると、5月末にオークリーのサングラスを買った神戸のメガネ屋さん、マイスター大学堂から、宅急便で封筒が届いていた。
ポストから取り出したところ、1センチほどの厚さがあり、カタログ頼んでないし、なんだろなあと思いながら食卓に置いた。
夕ご飯の後に封を開き中身を取り出してみた。
同封されていたのは、サングラス購入の直筆のお礼とメガネ拭き、お店に関する近況や三ノ宮センター街の広報誌であった。
全く予想していなかった荷物に驚いた。
少し神戸の街を思い出した。また近くに行くことがあれば、立ち寄ってみようと思う。
なるべく1ヶ月に1トレイルレースと決めており、6月末か7月のレースを探していたところ、泊まりありのミニステージレースが開催されることを知りました。
それが東海自然歩道トレイルマラニックでした。
オフィシャルHPを見るとエントリークラス向きで、車で片道3時間程の場所で開催されており、予定も空いていたので、TJAR2022への第一歩と思い エントリーしました。寝袋とテントを持たないティピー泊の部と、全部背負うテントの部があり、迷うことなくテントの部を選びました。
交通手段は電車がオススメとありましたが、スタート(犬山)とゴール(定光寺)が異なる場所であり、スタートの犬山に車を停めた場合ゴール後2時間以上、電車に乗り、それも都会の名古屋に立ち寄り戻らなければなりません。
おじさんが、臭い服とカバンで電車は迷惑だと思ったので、車で行くことにしました。
その方が交通費もかかりませんでした。
駐車場は、高速インターから近く、名古屋駅からなるべく会場のある北に離れており、かつ名鉄と、JRの交差する辺りを地図で探した結果、名鉄味美駅近くにしました。
駅近くの営業駐車場は高いので、初めてアキッパというサービスを利用しました。2日間で駐車料680円と格安でした。安全面で少し不安でしたが、人通りのありそうなところだったので利用してみました。
アパートの空き駐車場でした。
家を出たのは予定から1時間遅れの5時くらいでした。
暑い時季の大会なので、道中でしっかり水分摂取をしました。スタート前にがぶ飲みしては、胃が痛くなり、尿ばかり増え、いいことがありません。
朝食もスタート時間を逆算し早めに食べ、胃に物がない状態でスタートできるようにしました。
味美駅から犬山駅まで電車に揺られること30分。車内にはスタッフと思われる方も乗っておられ、大会会場に近づいていることが感じられました。
受付開始の9時半より早く着いたうえに、スタートは11時だったので、エネルギー補給にロッテリアでタマゴサンドバーガーを食べました。
商品を待つ間、店の外を見るとファストパッカーが何人か通り過ぎるのが見え、いよいよ感が増してきました。
店内でフラスクに買っておいた水とポカリを入れながら気持ちを大会に向けていきました。
駅前の受付近くに行くと、水色のシャツを着たスタッフや、大きな荷物を背負った選手がぞくぞくと集まり始めており、その様子にさらに気持ちが高まってきました。
みんな強そうに見えました。
受付では荷物の重量測定があり、軽さや重たさの新記録が出るたびに歓声が上がっていました。
受付スタッフの明るくて元気な雰囲気や、選手から聴こえてくる話の内容から、殺伐とした大会で無い様子が感じられ気持ちの高まりは程よい緊張感に収まりました。
参加賞にいただいた若岡さんの書籍に喜ぶ余裕もあり、会場の雰囲気を楽しむことができました。
大会のコンセプトを思い出しました。
開会式では、5人と自己紹介をする時間が設けられており、人見知りスイッチを切り替え、近くにいた方とお話しができました。
スタートの11時になりました。ゆるい掛け声とともにゲートをくぐりました。
が駆け出す人はいませんでした。
最初の区間はピクニック区間とされ、犬山城を眺めながら寂光院までの4キロ道を、これもまた近くを歩く方とお話ししながら1時間ほどかけて歩いていきました。
道すがら、互いのカバンの大きさを見てどんなテントを使っているのか、普段どんな山をしているのか話をするのが楽しかったです。
寂光院に着き、スタート地点までの石段ですでに息切れしている人もいて、そこまで大会の難易度が高くないことに少し安心もしました。
12時に再スタートが切られ、合図と共に3人の選手が駆け出し、すぐに見えなくなりました。
ガチの人や、と思いペースアップを考えましたが、マイペースの維持が当面のテーマなので思いとどまり、同じようなペースの方と5、6番手を登りは歩いて、平地と下りは駆け足で行くことにしました。
しばらく一緒に進んでいると、昨年も参加されていた地元の方と分かり、困った時はなんでも聞いてくださいと言われたので、行けるところまで一緒に行こうと思いました。
その方は、他のトレイルランニングの大会だと2、3人と話ししてゴールしたらすぐ帰るような雰囲気なので、こんなふうに人と交流できる大会が好きだとおっしゃってました。
選手からこんな話を聞くことで、大会の雰囲気がより分かりやすく感じられるようになりました。
30分ほどトレイルを進んでいると、スタート前にお話しした方も合流され、そのどちらとも経験者だと分かり、知らない道と配られるアバウトな地図への不安が減りました。
途中、少しペースの落ちてきたお二人に、離れたところから、2箇所道を教えてもらいました。
今回は、レイドライトの赤白テープと東海自然歩道の看板が目印だったのですが、テープは道路建造物と相性が良く特に街の風景に馴染んでおり、白いガードレールに結んであると見落としそうになりました。東海自然歩道の看板も草むらに埋もれていたり、倒れて近くの壁に立てかけられていたりと、大会を楽しませる要素としても機能していました。
(2日目はそれらを見落として20分ロスする場面がありました)
13時ごろになるとひとり旅になっていました。
登りの林道を歩いていると、ゲスト選手の若岡さんが赤いウエアで軽やかに抜いていかれました。
梅雨の時期の山の緑に、赤いウエアが映え印象的でした。
登りの斜度がきつくなる度に、若岡さんとの距離が離れていき、しまいに見えなくなりました。
ここでもマイペースを維持しました。
チェックポイント前で前を走る若岡さんが見えてきました。
チェックポイントでは5番か6番、テントの部やと2番くらい、と順位を言われましたが、
気にせず笑顔で走りきること、マイペーで行くことを意識して、順位を追わないことにしました。
後ろや前ばかり気にしていたら自分のレースができなくなります。特に後ろを気にしたくありませんでした。
このチェックポイントで給水を受ける時、少し先に着いておられた若岡さんが、「順位関係ないからお先にどうぞ」とスマートに順番を譲ってくださいました。
ゲスト選手の余力の幅を感じたシーンでした。
ここからゴールまではずっとひとり旅。
頭を空にして、前に進むことだけ考えて走りました。
喉が乾く前に水を一口ずつ飲み、40〜60分に一度は補給を食べ、食べて5分ほどは進むペースを落とし胃の負担を減らす、を意識的に行いました。
と、その時、小さな段差を下りた右足の足首を捻ってしまいました。
程度としては軽く、疲れが足にきたんだなと、3分ほど休息をとることにしました。痛みが引いたのでまた走り出しました。
すると、あと3キロです!と笑顔で綺麗なお姉さまが三人コース誘導をしておられました。
ああ、あともう少し、
と少し安心し進んでいたところ、木立の間にスタッフシャツを見かけ、集中力が一瞬切れ、
今度は左足首を捻りました。
今度は中等症で痛みが引かず、腫れも出ました。その場でうずくまり、靴紐を結び直し、しばらく休みました。
少し痛みましたが、また走れるようになったので、お姉さまの応援を思い出して走り続けました。
川沿いの走りやすい道で、このままゴールかー、楽だったなあと思っていると、路上にスタッフ2名が見えてきました。
何を言われるかと思うと、登りでーす。登ってゴールでーす。と言われました。
ああ、軽い登りか、と思い速足で登り始めましたが、てっぺんが見えず歩くことにしました。
途中息を整えるために10秒!と決めて休みも取りました。
登れないことはないものなキツイのぼりでした。
3人のお姉さんの笑顔からは想像できない登りで、かつ思ったより長く、まさか迷ったのか!?と思うほどでした。そう思った頃に赤白テープがヒラヒラと見え、道は平坦になり、ようやくお姉さんの笑顔とコースのキツさのギャップに笑いが出てきました。
14:30
1日目のゴール地点アウトドアベース犬山キャンプ場に到着しました。
夜しっかり回復するためなるべく快適な寝床が必要だと思い、気に入った藤棚の下にテントを張りました。
今回はトレイルシェルターに、雨対策のタープを重ねダブルウォール風に張りました。
その後、混まないうちにとシャワーへ向かいました。
3分100円のシャワーはシャンプーと石鹸があり案外快適で、洗濯もできました。
早めにリフィルのカップ麺とカレーの時間でカレーラーメンを作りご飯を済ませ、トークショーを待ちながら徐々にゴールする選手を拍手で迎え、夜の部に備えました。
オシッコが出ていなかったので水分が足りないと思い、炭酸水500mlも補給しました。
〜夜の部へ続く〜
詳しくは後日に。
一番よかったのは、幻聴なのか声らしきものが後ろから聞こえることがあむて思い出すことはあるものの、しんどさや悪天候とイベントてんこ盛りで、苦しんだり悲しんだり悩んだりする時間がなかったこと。
気がついたのは、山が好きな人が好きなこと。
トレイルランナーのあと少しは、全然少しでは無いこと。
野宿は役に立つこと。
TJARはまだ遠い先のこと。